ちちぇん

　悠久の時を生きる生命体『カミアン』であるヤナは、不思議な匂いを持つ少女アイサを助けたために、公安に追われる身となってしまった。 　逃げ込んだホテルで告げられる彼女の秘密。アイサ…

死せる移民船で僕を迎えたのは『ロボット』の少女達だった ロボット三原則によって人間に従うよう作られているらしい どうやら宇宙のこのあたり半径十数光年そこらでは僕が唯一の人間で、つ…

女の子から女の子への、憧れを主題にした短篇集です。 各話完結、 各タイトルごとに設定が異なります。 サリーとアンという登場人物の名前だけが共通ですが、 それぞれのお話に登場す…

今ここに世界は、死体のように横たわっている。 海は今や、巨大な柩だ。 「死ぬっていうのは、さいごまで、生きたってことだろ」 過去の戦争によって荒廃し、汚染が進んだ海に生きる…

絶対、謝りに。 絶対、会いに行くから。 十年ぶりに果たした、中学時代の幼馴染との再会の約束。 僕は、今の彼女を見て、驚くほかなかった。

今から15年程前に声優を目指し「声優専門学校」に入学した後藤健和。 自分は誰よりにも負けないと思っていた彼の心はギリギリだった。 声優に近づけるのか？ 声優に成れるのか？ 声優…

ただただ懺悔ばかりの世界であった。 しかしやる。やってこます。俺はやる。吐き出す懺悔は負け犬の悲鳴。 もう一度勝つ為にケジメを付けないかんのや。 ※初期のはパグを蹴り飛ばし…

　これは意識と魂の連続性を巡る思考実験的な物語。どこまでも「私」の独り語りで綴る極近未来奇譚。大切な誰かへ捧ぐ、心からの哀悼詩。

「教えてお兄ちゃん！」 「なんだい、妹よ」 「バナー広告がエロサイトばっかでうざいんだけど、どうしたら消せるかな？」 「－－ブフッ！」 Q.お兄ちゃんが優雅に飲んでいたコーヒ…

「神様ってさ。いると思う？」 　そう呟いた翌日に、友達が姿を消した。 　「神隠し」にあった同級生を探す女子高生、霧島美幸は、残された手がかりを元に渋谷で、生気を無くした「人形」…

罪人は、許されないのですか？ 罪人は、助けられちゃいけませんか？ 罪人は、恋をしてはいけませんか？ 罪人は、幸せになってはいけませんか？ 助けて……。 助けてください……。 僕…

大江戸シリーズ短編集。 大見出し1コずつ、お好きなところからお読みいただけます。 難しい！　と思う読者さんは 「いろはもみじ」https://kakuyomu.jp/works…

寝る前に読んで少し気分を切り替えて眠れるようなショートショートを心がけています

　mixiの某コミュで書いたもの。こういう問題は真剣に論じるより、ギャグにした方がいいと思い、落語にしてみました。 　いや、けっこう重大な問題なんですけどね。何でこんなアホなこと…

僕は携帯業界で心身すり減らして働いている傍ら、ゲーム実況や小説を書いています。 今やスマホって便利ですよね。生活の必需品ですよね。 でも、知らない事も多いのではないでしょうか？ …

自動人形が普及した世界。 自動人形嫌いのアレックスは、自らもまた自動人形の少女【フラン】を従え旅をしていた。 失われたものを求めて彷徨い歩く、少年の足跡が雪の上に続いていく。 …

　過剰に密集した巨大都市〈幻京〉に、真っ白い髪と尖った耳を持つ〈虚無人〉が突如出没し始めた。高校一年生、鷹無鶫がある日電車で出会った不知火先輩も虚無人だった―― 　彼らは現れると…

人は見たいものしか見ようとしない。この残酷な現実も、人は生きなければならないのか――

すこし不思議でモラトリアムなライト文芸。 シリーズごとにゆるく完結する連作形式。ギフトシリーズ第四話。

人間嫌いの柳の精は、ある日自分に笑いかけた人間の赤ん坊に興味を持ちます。 「自分も赤子が欲しい。」 そう思っていた柳の根元で、ある日人間の赤ん坊が泣いていました。 捨てられた赤ん…

あの夏休み。 わたしたちは、 消えてしまった友達を探しに、 世界の果てまで行った。 ＊＊＊ 【佐崎みらい（ささき・みらい）】 高校２年生。 世々璃を慕う女の子。 【川橋遥（…

《繭》の中で眠り続ける母親と暮らす少女・ナエ。 青年・ヨウは、あるきっかけから彼女を気にかけ、世話を焼くようになる。 --- ■登場人物 【ナエ】 14歳の少女。 《繭》で…

かつて、土に覆われ、天からは恵みの雨が降り注いでいたこの世界は、今は直に触れるだけで死に至る「塩」に覆い尽くされていた。 その「塩」を記録しながら、世界で一番綺麗なものを探す旅を…

２９歳のクリスマスイブ。 オジサンは十年来の恋人にフラれ、途方に暮れていた。 そこに声をかけてきた家出少女クリスマス。 彼女に家に転がり込まれたオジサンの運命やいかに。 「だか…

メディア上の植民地戦争においてはなによりもまず正確に照準を合わせることが必要なのであって、そこに身体が見えるかどうかは問題ではない。しかし身体を排除するだけでは声の亡霊が残るので…

日本人は無宗教だとよく言う。 しかし、信仰心を捨てたわけではない。 無宗教でありながら信仰心を持っているがゆえに、 日本人はゆえに孤独である。 共通の知識を失うことで、孤独は…

そのサラリーマンは通勤電車で苦しんでいた。 朝の通勤時に誰しも苦しんだことのある、そう腹痛だ。 葛藤の末、彼はどんな判断を下すのか。

インドネシアの秘島ギリアイル島の渡った男（元はふつうの青年だった）が、原人の姿でバリに戻ってきた。驚くほど変わり果てた男の姿、、、男の身にいったい、何があったのか。噂では、男は島…

ありふれたファンタジーです

大学一回生、寮生活から始まる、時空を超えた冒険活劇。 全18話（総文字数 約13万）

短編や詩やエッセイめいたものを書いています。フィクション/ノンフィクションなんでもあり。 気まぐれでエピソードを引っ込めたりあげ直したりしてます。

引き出しの底、屋根裏の段ボール、使われない部屋、そんなところから時々脈絡のない紙片がでてきますよね。そんな短編集です。

物語としての示唆性も何もありません。

１章で終わる短いお話です。章ごとの関連はありません。 どんでん返しや意外な真相は、ほとんどないです。

ビルの屋上から街並みを見下ろす女。追い詰められた彼女が下した決断は―ー。コスモス新人賞佳作作品。

苛烈な虐めに耐えてきた少年が手にしたその「力」は、少年をある行動へと駆り立てていく。第４５回北日本文学賞三次審査通過作品。

僕の幼馴染みは学内で絶大な人気を誇る桜井先輩に告白され、その承諾をしに旧校舎へと繋がる渡り廊下へと向かった。その時、先輩に返事をした際、彼女は両眼からレーザーを放ってしまう。三年…

夏休み直前、意中の相手に告白した男子生徒・彼方。 片想いの相手である未織は、告白を受け入れるも、「恋人でいるための条件」を示してくる。 それは、未織の肖像を描くこと。恋人関係でい…

バーで飲んでたら回転寿司にワープする、そんなすこしふしぎなお話。

誰とも、どことも、違う幸せ。 たくさん泣いても、僕らは幸せなんだと思います。 幼稚園児・風子、主夫・パパの小さな物語。 ナンバーは公開順です。個々で読めます。

三十八歳、女性、独身、派遣社員。お母さんと二人暮らし。

目を覚ますと、不思議な世界にいた少女・ヒナ。 この世界では、夢を見ることが罪だという。 《罪人》アリスの姿を見たヒナは、彼女を助けたいという少年・ハイトの手助けをすることに。 …

政府によって高齢者の「定年」が定められた時代―― ７０歳になった高齢者は、「老齢ビザ」を取得していない限り、それ以上生きることは許されない。 しかし、老齢ビザを取得できるのは、…

「率直に言ってしまうと、僕は君のような天性のテロリストを敬愛しているし、うらやましいとさえ思う。何故だと思う？」 彼女は目に落ちてきた髪を払い、疑問の視線を送ってくる。 「僕…