落語・掛け算

作者 山本弘

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407人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

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 来ました、ブレヒト的落語!
 「なんだそれは」と思わせる不条理をぶつけて、世の不条理を読者自ら考えさせる手法は、ナチスにも、亡命先のアメリカにも楯突いたブレヒトの手法に通じるものがあります。
 日本の教育を縛る、訳のわからないルールの数々。
 これらをヤジり倒す連作になれば、ブレヒト『第三帝国の恐怖と貧困』に匹敵する傑作になるかもしれません。

★★★ Excellent!!!

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答えが合っているのに、不正解とされるのは、理不尽な事でしょう。誰が考えてもそう思います。

不正解の理由は、ルール違反だから。

この矛盾を、硬い文章にせず、落語の語感を取り入れて表現した所が、解りやすくて良いです。

後半の、父兄と女性教師の白熱する会話は、ヒートアップします。

最初は攻勢だった教師が、追い詰められ、ルールを正すべきと主張が逆転する皮肉と、落ちの切れが最高です。

★★★ Excellent!!!

――

落語調っていうのは思いつきませんでしたし、内容が現代風刺かつ、数学の話なので興味が持てました。しかも最後、きっちり落としてくるという見事さ。おあとがよろしいの一言に尽きます。脳内は古今亭志ん朝で再生されました、また落語作品お待ちしております。

Good!

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私、カクヨムで書いております。
掛け算難しいですね。
近頃だと、3Dなんかもあって、
掛け算は、度々システム上かもしれませんが、
ある話に思えます。

1×2
2×1

mixiなら、たくさん書く人もいます。

100万人ぐらいはいて、読者は10倍ぐらいでしょうか?

計算できますね。
落語ておもしろいですね

★★★ Excellent!!!

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 数学的に正しい事は国語的には間違っていて、国語的な正しさを得ようとすると、数学的には間違った状況が発生するというジレンマを見事に活描した逸品です。

 文系と理系はコミュニケーションを取ろうとしても、互いにかなり齟齬が発生する事は多い物です。これはどういう事かというと、やはり思考プロセスが違う。文系は基本的に国語的なルールに基づいて思考しますが、理系は数学的ルールに基いて思考をするからです。

 そして概ね世の中の決まり事、要するに法律・指針というのは国語的ルールに基いて出来ています。要するに、文系が暮らしやすい仕組みになっています。ですので理系からすると世の中は『実に馬鹿馬鹿しい仕組み』で出来ている訳です。しかし、そんな世の中で生きないといけない訳で、その事を実に巧みなブラックユーモアに昇華している、素晴らしい傑作です。

 本作は理系の人が考えている事が分からない文系の人に、とてもお薦めです。理系の思考プロセスを知る上で、本作は大きなヒントを与えてくれる事でしょう。

★★ Very Good!!

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小説で落語を披露するとは今まで考えたこともなかった。
だが、これはこれでありですね。
会話が続くから抵抗があるかと思ったらそうでもない。
それくらい落語というのは会話が面白いと思えた。

★★★ Excellent!!!

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中学生の娘と腹を抱えて笑いながら読みました。

この話、話題になる前から自分でも少し思うところがありましたけど、すっきり整理されていて、どうしてこうなってしまったのか、すとんと分かりました。きっとこうだったんだろうなと自分なりの考察とかもできてよかったです。

★★★ Excellent!!!

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短編にはMAX2つ星と決めて、これまで色んな方の作品を評価してきました。
でも、本作品については、その規則を曲げて星3つにさせていただきます。
作者は、小中学校の頃の学習内容を良く覚えていらっしゃいますね。それを良く落語形式で物語にされている。見事の一言です。
この小説は、黙読ではなく、音読の方が楽しめます。そうとは知らず、私は黙読してしまいました。
とはいえ、音読で二回目を読もうとは思わないので、タイトルのお願いになった次第です。手前の下手な音読よりも、どうせならプロの落語家の方が味があるでしょうから。
落語家の口から、最後のオチを聴いてみたいものです。

★★★ Excellent!!!

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相変わらずの絶好調ですね! 先生!

グループSNE作品でファンタジーの魅力に取りつかれた人間には、涙が出るほど懐かしいネタ満載の古典…じゃなかった現代落語です。

単純に掛け算の話かとおもいきや、実に深い。
細かい法則に縛られた人間の、どこか物悲しくも滑稽な姿をベテラン先生の貫禄たっぷりな文章で描き切っています。

凄すぎる…なるほどこれが「読み始めたら止められない」という事なのですね…! 先生にはずっと教えられてばかりです。

多分、先生の『ソードワールドRPGリプレイ集』に出会わなかったら、私は一生「ファンタジーなんて子供だまし」と思い続けていたことでしょう。

ファンタジー小説を書きたいと思っている人たちは、是非SNEグループの本で このジャンルの深さを学んで欲しいなぁ~。

先生が教育者としてどれほど優秀であるかは、この短編を読めばご理解いただけるはず!
日本ファンタジー業界の礎を築いた お方ですぜ!