女子光線

僕の幼馴染みは学内で絶大な人気を誇る桜井先輩に告白され、その承諾をしに旧校舎へと繋がる渡り廊下へと向かった。その時、先輩に返事をした際、彼女は両眼からレーザーを放ってしまう。三年前に受けた手術の後遺症というか、副作用というべきか。感情が昂ぶっている時に陽の下にいると、レーザーを出してしまうという迷惑極まりない能力を持っていた。そんな彼女の尻拭いに僕は奔走され、趣味の時間を大幅に削らなければならない毎日を送っている。僕の趣味には付き合わないくせに、困った時にだけ泣きついてくるのは本当にやめて欲しい。そして、次から次へと彼女のレーザーを原因遠因にした問題が僕の所に舞い込んでくる。