「異聞」を含む小説

かつての英雄とその仲間とあやかしの話。 【奥山の怪異】が最近おかしくなった話を聞き、確かめに行くと……。 なんちゃって時代物ちょいエロあやかし風味。わざとかたい表現を多用してい…

夜毎に月が翳るのを、死者が食す為だという者がおります。それは月に流された者の咎だと。 夜空の白亜の国で、蝕に追われ翳りに飲まれても、その者が夜を統べるなら月は白亜へと還るでしょう。

学校でイジメを受けている高校生・馬場天馬は同級生に妹の行為中の写真を撮られ、自殺するよう命令される。駅で電車に飛び込んだ天馬を助けた謎の美少女は……凄腕のギャンブラーだった！

　今は昔のそのむかし。河内の国に生まれたとある若君は、姫君として育てられました。やがて若君は数奇な運命の下、大きな鉢を被ったまま彷徨うこととなり——。 　何故鉢をかぶせられたの…

オカルト雑誌の編集者である砂川は、バイトの川辺の提案もあり、次号の企画記事の一つに「牛の首」を選んだ。ありふれた内容では満足しない砂川は、ネットで「牛の首」についての情報を集め、…

突然の死を迎えた主人公は噂話だと思っていた魔物に転生をして第2の生を受ける だが人間の頃の記憶の一部が欠けておりそれを思い出す行動していくのだった

秋の宵、高速道路を運転中、気づけば湖底のパーキングエリアにいた。豪奢な小袖の美しい女人が出迎えてくれたが……。

今は昔、あったかも知れぬことかもしれない、一寸法師の物語の別の話。

慶長六年、徳川家康の命により甲賀忍者は東海道再整備を妨害する怪物、巨大蟹の殲滅任務を行っていた。 しかしいかなる忍術でも太刀打ちが出来ずにいた。 この珍妙なる戦の指揮を任された忍…

時は平安。虫取りの腕を買われ、少年は橘様のお屋敷に仕えることとなった。 第五回こむら川朗読小説大賞参加作。

桃から生まれ、お爺さんとお婆さんに育てられた桃太郎。お腰につけたきび団子で仲間にした3匹と共に、遂に鬼ヶ島へ到着し鬼を倒し世を救った。 しかし、彼の旅は終わらなかった。 どんぶ…

王子様に一目ぼれした人魚姫。 ・・今すぐ貴方の下へ行きます・・

そうともオオカミはやってくる。我々自身の心の中から。

修学旅行で秋の京都にやってきた弐朗と刀子。いざ清水と意気込む二人に、ヨズミが言う。「今、京都では連続襲撃事件が起きている」とーー。血から刃物を作り出す血刀使い、阿釜弐朗が、京都の…

竹より産まれたる輝夜姫。彼女の下を訪れたは五人の貴族。姫は彼らそれぞれに難題を持ちかけます。 そして五人の貴族はそれぞれがインチキを行い、姫の出した難題を潜り抜けようとします。 …

リョコウバトの夫婦は何故か地獄に堕ちた。 そしてその地獄は狂っており、罪人でない人々まで無差別に罰し苦しめていた。 リョコウバトよ。颯真や仲間たちとともに、迫りくる凶悪な悪魔達に…

　この世界には、表の人間界と裏の幻妖界、二つの世界が存在する。 　高校一年の少年、更科都季は、バイトの帰り道に青年とぶつかり、とある宝玉を体内に取り込んでしまう。 　宝玉には二…

大正後期の神戸。 怨霊や妖が禍付き、と呼ばれていた時代、禍付きに関する事件を専門に解決する陰陽寮という機関が存在していた。 ボロ長屋で暮らしながらカフェーの女給をしているモダ…

徳川幕府の始祖家康には、後に徳川四天王と呼ばれた四人の忠臣達がいた。酒井忠次、本多忠勝、榊原康政、そして最年少の井伊直政。徳川家康の天下取りに大きな功績のあった、彼等の内、最年少…

朝鮮王朝時代、清国が侵入した際、王と共に南漢山城に籠った宮女が日々の出来事を記録します。後日、それを纏めることになりますが…。