「淡い」を含む小説

淡い想い、まだ名付けるのも面映ゆい。知ってほしいような、でもまだバレたくない。 嗚呼、本当に──間に合って良かった！ お題「危機一髪」

外見はいかついが心は繊細で惚れやすい組頭の「おれ」は、子分のヤスに淡い恋心を抱いていたが、「タンジール」の音に導かれて自分に正直に生きようと、第二の誕生をむかえる。それは組の運命…

短編賞創作フェス、最初のお題【スタート】から。 今日は快晴。絶好の運動会日和。 気になるあの子にいいところをみせるぞ！ よーい、ドン！

いつもその背中を追いかけていた。 流れる黒髪と、淡い薔薇の香り。 思い出の中の彼女がいま、目の前にいる。 苦い後悔と新しい始まり。 ここから始めさせてほしい。 この2人の最…

僕──大栗しゅんは友人の家からの帰路に不思議な光景を目にする。 なんと、同年代ほどの女の子が飼い犬に手紙を食べさせているのだ。 実はその犬は不思議な犬で、なんと手紙しか食べないの…

　この物語は、アメリカの人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のように複数のエピソードが並行して進行し、最後のクライマックスに向かって収斂していくスタイルをとっています。 ① …

両親の都合により、父親側に引き取られるようになった樹節志貴野（きせつしきの）はそれがきっかけで母親とは疎通となり、引っ越した土地の学校でも大人しく陰キャな性格となった。 しかし…

テレビ局の女性ディレクター加賀美は、夏の特番に向けてある企画を提案していた。 それは完全な百物語を現代に再現するという壮大なものであった。 日時、場所、怪談、出演者……様々な課題…

(一般読者の方へ) 　こちらのあらすじは電撃文庫大賞応募用のため、本編最後まで記載されています。 　もし、本編をお読み頂く場合はあらすじを読まずに一話だけ試読頂くことをお薦めいた…

　ある山間の小さな村があった。 　その村に住む男、久作は長い間、村の稲を守る祈りを捧げる神職を務めていた。 　彼の日々は決まり切った営みと、徐々に弱る躰と共に重たく、しかし確かに…

　寒空の下、男は煙草を吸って――盛大にむせる。 　そんな男のもとへ、夜の花が声をかける。ドレスを着こみ、完全装備をした女は、吸えない煙草の臭いを衣服に染みつかせた男に脅威を持った…

※こんなタイトルですがラブコメのつもりです※ 人が『コアラ』に成り果てた世界で。未だ感情を持つ人間は狂人と呼ばれ管理されていた。 狂人だけが乗りこなせる【KOALA】のパイロット…

中学生東新太郎には好きな人が居る。 初めて好きになった同級生西宮月夜。 まともな接点はないけれど密かに胸をドギマギさせ恋心を実らせていた。 そんなある日の十五夜。新太郎は憧れの西…

それは僕が子供の頃、母親の用事に一緒についていった時のこと。 訪ねたその家で、僕より少し年上お姉さんに出会った。 僕はそのお姉さんに淡い恋心を抱く・・・。 その人は僕の初恋に人…

大学の先輩後輩の、日常の話。 なんでもないワンシーンを切り取って、わたでくるむみたいにやわらかく紡いでいます。 ✴︎1万字以下の短編集です。同じ設定ですが、１話完結なので順番は…

読書がこの上なく苦手な───絵本すら目が滑る自分。 何とか克服したい。 ついでによそ様の文章を勉めて学びたい。 淡い初動をなんとか回転させつつ、自主企画で他人様の作品を募集して見…

卒業を翌日に控えた日の夜。 内藤広也は明日の卒業式が終わったら幼馴染の中邑波音に告白しようと心に決めていた。 だが、その日の夜に波音からどうしても伝えなければならない大事な話があ…

世界最大の都、ゾンキア帝国の帝都ウル・ゾンキムでウル・ジャファルは幻術を用いるアルカーナと接触するよう、所属する盗賊結社から命令をうける。彼が出会った少女は自分よりも幼く見える、…

昔、小学生の頃に、俺の家にホームステイで女の子がやって来た。 外国人で日本語を満足に話せないその子が小学生という子どもの輪に入ることなんて出来るはずはなく、浮いてしまっていたのを…