「暗闘」を含む小説

遣唐使として重職を担っていた吉備真備も今は老い、政敵藤原仲麻呂によって筑前国に左遷されていた。しかし仲麻呂は更なる一手として、老いた真備を殺すべく、二度目の遣唐使として唐に派遣す…

人知れず世を守る組織があった。退魔庁。宮内庁の影の組織。護国平安を守るその組織は、戦後ＧＨＱの魔手から逃れ、歴史の闇に潜み続けた。 これは、退魔庁退魔科秋葉原支部の（愉快な仲間…

──災能力《パンドラ》。 　其れは|神々からの贈物《パンドラ》いわゆる|授かりもの《ギフト》を意味すると同時に、世界にありとあらゆる災厄をもたらす力。 　一九七〇年代、アメリ…

これはありふれた記録《リプレイ》。 雪の降る街。 レネゲイドを巡る暗闘の中。 ＦＨマーセナリーの少女と、壊れた探偵が出逢う話。

奉祀するか調伏するかに納まらぬ荒御霊を敢えて国土の要所に封じ込め、その強大な力を国の弥栄安寧に利用している。それが即ち『封』である。 　これは『封』を巡り暗闘する者たちの、決して…

名人　久太郎・・・同じ時代を有した人々からそう称された堀　久太郎　秀政。 その名人久太郎が時の関白秀吉に対し謀反を思い至った！！！ 彼は、自分の命の灯があまり多くないと自覚し始…

　時は四代将軍家綱の末期。 　下馬将軍こと大老酒井忠清の専横は留まる事を知らず、これを苦々しく思う反酒井の幕閣は若年寄堀田正俊を中心に集まり、その暗闘は江戸城だけでなく、吉原や江…

西暦2045年、少しだけ技術が進化した近未来。 無人水素タクシーが走るパリの街並みにカメラを向ける超色覚<テトラクラマシー>の少女、アーティ。 多くの秘密を抱えた色弱オッドアイ…

　主人公ハル・アリエルは国から婚約者を決められてしまった。 　相手の名前はユキナ・ヴァン・ユリフィス。アルカディア帝国の魔導師社会に君臨する十二騎士候ユリフィス家のご令嬢だ。 …

現代を生きる魔術師、瀬谷衛（せや まもる）。金沢の地で彼は正体不明の魔術師と出くわす。 魔術を統制する巨大システム『卑弥呼』の異変、そして、魔術師 灰流の失踪。 事件が一つの焦…

花嫁探しのために異世界から集団で拉致されてきた少女たちのひとりであるユーリ。それがハルの妻である。色々あって学生結婚し、ハルより年上のユーリはすでに学園を卒業している。この世界は…

　一九三〇年代、第二次世界大戦前夜——ここ、上海租界は、『東洋のパリ』 と言われていた。 　 　上海の中心部、黄浦区にある外灘《バンド》は、繁栄の象徴だったが、一方で外灘は、『偽…

眠っている間に精神だけが飛ばされるといわれる『まほろびの世界』この世界では、黒くて巨大な『ほろび』と戦って倒さないと元の現実世界には戻れない。万が一にも死んでしまうと、現実世界で…

　本作は前作「２０３✕年‐多民族国家・日本にて」の続編になります。主人公・山城葵の人間関係が分かり難い方は、前作にも目を通していただけると幸いです。 ２０３ⅹ年、東京都内の某区の…

その世界は我々が住む世界に似ているが似ていない。 我々がよく知っているつもりになっているだけで、あまり知らない。 この物語の舞台は、そんなとある異世界……。 我々がイタリアと呼…

※短編集から独立しました。1話～7話までは短編集のものとほぼ同一内容です。 ※noteでも同一内容のものを掲載しています 　西暦一八五四年、日本は黒船の圧力に屈する形で遂に開国…

瑞穂国の没落した武人貴族である老齢の梓弓行武は、若い頃の政争に敗れて中級職に据え置かれて３０年、瑞穂の国が草創期における剣と弓の時代から、安定した筆と紙の時代に移りつつある中、時…

闇から現れて地上を蹂躙した大魔王ゼロスがついに、勇者によって討伐された。 「だが、大魔王を殺したのは本当に勇者だったのか？」 もし勇者でなければ、絶大な力を誇る魔王を殺せたのは…

「俺は……誰だ……？」 男は世界征服を企む悪の秘密結社の再生怪人として蘇った。 記憶を失い、命令されるがままに囮の任務を与えられた男は、やがて己の過去に向き合う事になる。

玉座を簒奪した第二王子は結婚式の最中に爆死した。 現代日本へ転生を果たした彼は、無力な一般人として平穏な日々を望むが、世界の裏側では異能者同士の暗闘が存在したことを知る。傑出した…