「昭和 交流」を含む小説

ケヤキの「僕」は、ある日、小さい頃から育ててくれた造園業のおじさんの元を離れ、見知らぬ街の見知らぬ公園の中に植えられた。 やがて「僕」は、近所に住む隆也に出会った。隆也と「僕」の…

昭和編あらすじ 死者を生き返らせる異能を持つ魔術師は、地脈を不浄の血で汚し異界の門を開こうとする。異能力者で正義の心を持つ超人の一人、御門探偵事務所の御門羅我は街を護るため相棒で…

　大島竜平はおかしな夢を見た。夜の教室で自分の席を愛おしそうに触るセーラー服の少女。起きた時には遅刻ギリギリ、大慌てで登校し、遅れそうになった理由を幼馴染の八木悠に問われ、夢…

福娘童話集の小話「ほどほどに」をアレンジしてみました。 寒い冬の夜、子どもたちが「火の用心」と声をかけながら街を歩きます。 街に漂う夕飯の香りに、子どもたちの意識が「火の用心」…

　日系3世の通訳兵ハンジ=エトーは、島民に投降を呼びかける日々を送る中、死屍累々の自然洞窟〈ガマ〉にて赤子を抱える少女ウトを保護する。赤子のカイと共に逃げてきたというウトは、〈ユ…

戦いよりも賄いのほうがいい 最強よりも最高のほうがいい そんな四人の転移者支援日誌

【あらすじ】 　世界に魔法とモンスターが現れてから8年が経過した。 　最弱の魔法学園に通う主人公の「沙魚川　鋼」はひょんな事から女子最前線部のマネージャーにされてしまったのだが…

東京は大田区。超貧乏な家に生まれた少年の名は無学勇者。周囲に愛されずに育ち、孤立する。現実世界に絶望していた彼は異世界に逃げ出そうと、中学を卒業すると同時に、富士山の麓にある、私…

「『書く』ことは自己の立場を明確にさせ、したがって自己をコミットすることである」 ／高坂正堯『国際政治――恐怖と希望』（中公新書、1966年） ----------------…

彼女の特等席は秋葉原の駅前、電気街を訪れる誰もが目にする所。 そうビルの屋上だったのです。 なぜなら、彼女は文字通り出版社の「看板むすめ」だから。 世界の名画モナリザを勝手にラ…

　昭和末期、魔法の木エニシダに囲まれた保育園に通う慧の年長の1年間。 自然の中でのびのびと保育をしてくれる理想の園だったが、突如,保育園を統廃合しようとする動きが出てきた。 慧の…

薫は中学生。疎遠だった幼なじみとの交流がまた始まった。けれど、彼は人ではなくて･･。これは恋ではなくて、なのに、彼はときどき思わせぶりな態度を見せる。どこまで歩み寄れるのか。どこ…

スマホも携帯電話も無かった時代　若者達の生活の中にはラジオがあり、日本中の中高生が集まった場所は深夜放送の場だった。 日常の出来事や恋愛相談、トラブル解決　お気に入りのパーソナリ…

神が天を、地を、人を作り、治めた「神代」の終わりから幾年。 とある出来事をきっかけに、再び同じ時代を生きる事となった「神」と「人」は、互いに何かと気遣いつつ、ぎこちなくも共生の道…

春が近づこうと陽気が息巻いていた3月、大学生の藍我真人は卒業見込棄却処理の間の1週間だけ、故郷の富良野へ帰ろうとしていた。 複雑な思いを交差させながら、巡りまわる風景と相席の客た…

北国の町で見つかった焼死体、その無残な亡骸は数か月前に暴力事件を起こしてパートナーのマスコットと逃走していた魔法少女のものだった。 残酷美を売りとする特殊な映像業界で活躍してい…

　一九三二年一月二十三日、上海の黄浦江で三十代半ばの日本人女性の死体が発見された。死装束の上に救命胴衣と、明らかに異様な姿である。さらにおかしなことには、剃られた頭頂部には穴が六…