「星新一 純文学」を含む小説

掌編小説です。 ショートショートの神様、星新一の作品「ボッコちゃん」をかぐや姫風にオマージュしました。 ※過去作になります。（２０２０年）

　彼女は一夏かけて、ありとあらゆる物を混ぜ合わせて答えを探す事にする。

いつまでも忘れない。

男は国一番の戦士であった。獣のような容姿に大きな体はまさに怪物だった。

コメディ俳優は恋の多い男として知られており、富豪は自身の浮気癖に悩んでいた。

どうやらコラムニストの寝言を本人が眠っている間に録音したモノらしい。

酔った大物作家はウェイターにそう言った。 ウェイターは作家の召使でもなければお手伝いでもない。

　過去や未来と気軽に交信出来る様になってからこんな場面は日常の一コマとなっている。　

　未来局からのメールによってただ一人、地球が明日の朝に消滅する事を男は知った。 　携帯の画面に書かれているメール文に固まった後、傍らの婚約者に目を向ける。

　毎夜、墓地で誰かが踊っているらしい。 　老人はその真偽を確かめるべく墓に向かった。

『あまりにも綺麗なので永遠に美しいまま保存しておきたい』 　……という理由で怪しい男から渡されたのは少女の死体であった。

　知恵の神の生まれ変わりだと自身で豪語した彼女はあらゆる学者の研究対象となった。 　テストは一週間かけて行われる予定だったが、女は鼻で笑った。

　国民たちは困り果てていた。 　国を長年平和に治めてきた心優しい女王が近頃落ち込んでいるからだ。

　ある遠方の村で『この世で最も恐ろしい獣』が捕らえられたと聞いた。 　力に覚えのある屈強な一人の男がどんなモノかと興味本位で見に行くと……。

　未来局から青年に手紙が届きました。 　どうやら彼は三日後、人として好まれる期間の最終日を迎えるということです。

　未来局から少年に手紙が届いた。 　どうやら彼は三日後、品質劣化に伴い人として安全性を欠くおそれが出てくるらしい。

　未来局から二〇歳の青年に宛ててメールが届いた。 『二〇年後のあなたは今より一〇〇倍のお金持ちになっています』

　東の小さな国に我儘なひとりぼっちの姫がいた。 　ある日、城下町で彼女は国の外から来た吟遊詩人（シュピールマン）の唄を耳にした。 　短編『車輪の歌』と繋がっています。