「日常 円城塔賞」を含む小説

　時は二十二世紀目前。気象制御技術は革新的に進歩し、天気は人が自由に決める時代となった。 　あらかじめ国により定められた“今日の天気”の暦――通称「ウェザーカレンダー」は、今や仕…

ひとつも作品を完成させたことがない漫画描きの少女が、転校してきた美少年を勝手にモデルにして漫画を描いていたら本人に見つかる話。友情メイン、恋愛要素なし。

香菜は舞踊団で踊りを続けて七年目になる。 あの日憧れたように照明を浴びて踊っているはずなのに、現実に嫌悪していた。 笑顔の裏に隠された嫉妬、見え隠れする人間の醜さ。それでも彼女は…

夫との日帰り温泉旅行が無くなった。 私は気分転換するために、図書館で『優雅な昼下がり』を楽しむことにした。 お気に入りの詩集、ブックカバー、ミルクティー。 完璧な布陣。 …

　プロの小説家を目指し奮闘する主人公。その日々は私達そのものではないでしょうか。

初めて入った美容院で、訳のわからない話ばかりをする美容師に、困惑する主人公。次第に美容師は暴走し始めて…

35歳の誕生日を迎えた主人公は、自分の顔にシミを見つける。 そのシミは陽気に名乗ってきた。 「ハーイ！ボクはシミーだに！これからよろしく」 その日から主人公の日常は、シミ…

"日常に鈍感"になっていく自分に不安を覚えたナナ。そんな彼女は"感情を客観視"できる「ハゴロモ・プログラム」というセラピーに参加する。 理由もなく、何も心が動かない日が続くと、…

【あらすじ】 ソフトウェア開発会社取締役の父親と、開業医の母親。 結婚して独立した兄がいる、大学生の娘が主人公。 会社が倒産状態になり、社長が音信不通になった父親は諸々の処理で…

帰宅部の俺、浅田壮平（あさだそうへい）と、同じく帰宅部の宇田川泰文（うたがわやすふみ）は、とある日の放課後に出会った。 男子高校生が放課後路地裏を歩いて、発見したものや気付いた…

人類が地球を去り、宇宙へ旅立ってから200年の時が経過した。人間を驚かすことで存在を証明していたモンスターや妖怪達は、人間のいない・刺激がない生活で暇を持て余し、やがて本能を忘れ…

心があるからいけないのか。 心がないからいけないのか。 辿り着いた未来で、少女は想う。

この物語はフィクションであり登場する人物・組織は実際の人物・組織と一切関係ない。 登場人物は50年前定年退職したジョバンニとその女房である。 人類は気候変動を克服した。その頃人類…

――その花は、きっとあなたの中にも眠っている。ただそっと、いつか訪れる目覚めの時を待つように。 智佳(ともか)は親友のみなみと楽しく日々を過ごしていた。 しかし、或る日教育実習生…

「甘く魅惑的なメロンよ！」

大切な友達を探しながら「どれにしよう」という悩みによりそう、夢先案内ぶた、えらぶーの夢の旅のお話です。 ある日、野原で遊んでいたえらぶーが怪我をしたところ、人間の男の子が助けてく…

僕の馬、それは青毛の牝馬スールソレアード。いよいよ待ちに待ったデビューを迎える。 といっても、僕は３０歳の普通のサラリーマン。アパート暮らしの独身だ。馬主になれるような資力はな…

「娘よ、母の願いは……」

不毛な作業に、理不尽な仕打ち。いくら罵ろうと、呪おうと、一日はまた始まる。

天赦日で天恩日で一粒万倍日で甲子の日だった今年の元日に、抱負や願いを書き出すのを凡ミスで逃した主人公が、「1」のゾロ目の新月が旧暦の十二月の始まりだということで、30日後のために…