「日常ミステリ」を含む小説

烏山高校2年の矢口直哉は、電車の中で苦しそうにうつむく1人の少女と出会う。 声をかけた矢口を睨みつけ走り去ったのは、校内で有名な『保健室の高森さん』だった。 転落死した女生徒の…

　私は雨宮桜花(あめみやおうか)と言います。 　私の家は夫、高校生と幼稚園児の子ども、そして義母の五人家族。 　そんな私の家では変わったルールがあります。 　『味噌汁くらいは作れ…

高谷貴文が中庭で出会ったのは、桜色のリップクリームがよく似合う百瀬美桜だった。 百瀬の「お願い」のためにむかった美術室で、高谷はある事件に遭遇する。 ふわりと現れては消える百瀬は…

江戸、深川にある『貸本屋』があった。 貸本屋とはその名の通り本を貸す商売だ。本が高価な江戸時代では、本を貸すだけで商売になったのだ。 だがこの物語に出てくる『貸本屋』の主人は『愛…

　名探偵を志す少女と、それを阻みたい少年――この物語は、そんな二人の攻防を描いたものかもしれないし、あるいは―― 　生徒相互補助会――生徒間の助け合いを促すための組織（部活動…

1年前。優等生な彼女は屋上から飛び降り自殺をした。屋上にはタバコと綺麗に揃えられた靴。タバコを吸うような人じゃなかったのに、なんで吸ったんだろう。まあ、かく言う私もタバコを咥えて…

一話完結。 構想自体はあるので、ネタと気力があれば連作にします。 「リバース」は、第１３回ミステリーズ！新人賞二次選考通過作品です。

『ヘイスちゃん、たみちゃん、こんにちは！ 　私はコンビニでバイトをしているのですが、最近ほぼ毎日、同じ時間に同じ女のひとが同じ雑誌を買っていきます。 　これって不思議じゃありませ…

Ｒ大学土木工学科でコンクリート工学を専攻している大学院生合六菜々子（あいろくななこ）は出来る先輩と個性のある後輩たちに囲まれて日常を送っていた。そんな日常で彼らは不可解な出来事に…

　毎週日曜、一人だけお客様を招いて開く三時のお茶会。 　お茶うけのお菓子はそのお客様に合わせて選ぶのがルールです…。 　料理の小ネタもちょっと入っていたり……でも、日常的なよう…

　安堂家が、知り合いの猫をひと晩だけ預かることになった。その猫の名は、サバトラ模様の〈ポン太〉 　テレビの録画用ハードディスクの電源が切られたのは、ポン太の仕業なのか？　なぜ、ポ…

「ちょっとうちに遊びに来んか？」 大学時代の友人Ｈから誘いを受けた〝私〟は、母校のある山陰へと向かった。 そこで聞かされることになる三編の奇妙な話たち。 その三編の話には、〝私〟…

肝試しの最中に起こった、ある不可解なできごと。 これは、誰かのいたずら？ それとも……。

不憫な男子高校生の三嶋はクラスのアイドル柏木さんに割り箸を一本譲ることになった。 しかし彼女が貰ったのは折れた割り箸だったらしい。新品の割り箸もあったはずなのに、何故？ この謎…

拗らせ系銀髪褐色ロリJKが学校で推理する日常ミステリ これより先は、自分の趣味を無視してでも。 耽美っぽいガチ百合の世界に浸れ。 ※短編連作です。 ※ミステリ分はふわっと楽…

普通の会社員の山上三津留。そこに一枚の手紙がきた。それから山上三津留は事件に巻き込まれることになった… 多分誤字脱字があリます。

王立魔法学校に通うアランは親友のガリウスから相談を受けた。 さっき別れたばかりの恋人がいる筈のない場所に現われたと。 魔法使いの彼女にとっては簡単なことのように思われたが、可能性…

滑床大学を地味に騒がせた爆破予告犯事件。学内誌の余白潰しに勤しむ「穴埋め部」は、擦り切られたこの事件を取り上げることになる。期待の新人・正木邦子は過去の事件を掘り返し、ある違和感…