『夏色ビターチョコレート』、完結おめでとうございます!
箱庭シリーズの二作目もとうとう終わってしまい、少し寂しい気持ちです……みんな大好き高谷くんの活躍がもう見られなくなってしまうのかと思うと…(´._.`)
前作の『テンダーブルーの箱庭』を読まれた方なら必ず最初に以下のようなことを思ったであろうと思います。
「え、高谷くんミステリ小説の主人公できるの!?しかも君が探偵役なのかい!?ワトソンではなく!?」
もちろん、テンダーブルーのときから高谷くんは賢い子なんだと勘づいていた高谷フリークの読者の方もいらっしゃるかもしれませんが、私は高谷くんが謎解きしてるのは最初はとても意外でございましたw
でも、途中から探偵役も板についてきてましたね。最初の事件は謎解きスペシャリストの矢口くんと一緒に解決していた高谷くんですが、(今作の矢口くん、終始かっこいいのですよ!この事件のときもさりげなくアシストしてくれてとてもイケメンなのですが、このあとも矢口くんのかっこいい見せ場がいくつかあるので全部読んでいただきたいです😍)二つ目の事件からは完全に自分一人で事件解決を成し遂げてて、「すごいぞ高谷くん!」と思って見守っておりました。
今作の一話目は前作の始まりの雰囲気とは打って変わって、高谷くんの面白おかしさのおかげで朗らかに滑り出していきました。文体もとてもライト文芸らしくて高谷くんの人柄と合っていたと思いますd(≧▽≦*d)"
本作品は高谷くんを取り巻くキャラクターたちの恋愛模様に度々焦点が当たりますが、これもこの作品の雰囲気を明るくしている要因になっていると思います。というのも、キャッチコピーに「高校生の恋は甘い、だけじゃない」と書いてあるのに、二つ目の事件まではビターな恋愛をしているキャラは特に出てこないのですよね。みんな中々に充実した青春を謳歌しているようです。だから第三章の終わりまではキャッチーなテンポ感で読み進められてしまいます。かなりキュンキュンするシーンもございます!キュ(,,>᎑<,,)ーン
…まあ、第三章までは、ですけどね!
第四章からのストーリーは、さすが『テンダーブルーの箱庭』を書かれた伏目先生だと感嘆するような展開になっていきますのでみなさんお楽しみに!矢口くん目線だとわからなかった高谷くんの心の内が鮮明に描写されていて、最初は「明るくておちゃらけてて優しい矢口くんの友達」という印象だった高谷くんがどんどん等身大の男の子になっていって、彼の抱える悩みが浮き彫りになってくるともう、高谷くんがかわいくてたまらなくなってきます。はじめから好感度が高かったのに、もっと好きになってしまうのですよ〜(∩´∀`∩)💕
ですからね〜、最後のとこはもう、辛いですけど、でも、、高谷くんのセリフ、切ないながらも決まってるので、ぜひ最後の事件が解決するところまで読んでいただきたいと思います。
前作との比較が多くなってしまい、前作を読まれていない方には伝わらないことも多々あったかと思いますが、今作から読んでいただいても内容の理解には全く困らないので、ぜひ最後まで読んでほしいと思います❀.(*´▽`*)❀.
追伸
ひたすら真木が可愛かった……話が進むにつれてどんどん可愛くなっていった………真木Love
追追伸
矢口くん、高谷くんと来て、航一くん主役回がないわけがないでしょうとみなさん思っていらっしゃると思いますので、みなさんで箱庭シリーズ第三弾を待ちましょう!!(''∇^d)