「戦中」を含む小説

十年に亘る人と魔族との大戦『人魔戦争』は、老魔王を四人の大英雄達が討った結果、痛み分けに近い形で終結した。 戦乱で大きく傷ついた世界はゆっくりと回復の道を進み始める。 英雄達も故…

～あらすじ～ 義肢職人を父に持つ娘は戦後復興政策で、元敵国に「儀礼捕虜」（戦後も捕虜を人質として捕らえ、開戦しないように牽制し合う）として「丁重」に入国。 「儀礼捕虜」とは名ばか…

戦中を生き抜いた老婦人・ハナは、夫と40年ぶりの再開を果たす。

大戦中の南洋を舞台にした、ある飛行機乗りとある島についての物語です

Twitchにて配信を行いながら書き上げた習作です。 小説を書いていなかった期間が長かったため、「魔動航空機事故調査委員会」の続編を書く前にリハビリとして習作を書くことにしました…

私の名は飯藤芳三、当年とって83歳となる。思えば激動の生涯であった。戦中に生まれて戦争を潜り抜け戦後の困窮を生き延び、高度経済成長、オイルショック、バブル全盛期と崩壊後と様々な時…

昭和初期。新華族の令嬢と、そのお抱え運転手の息子。令嬢の学友である大名華族のお姫さまと、その“許嫁”の帝国軍人。戦前、戦中、戦後の混乱期、二十年間にわたって繰り広げられる四人の男…

汗を滲ませ小説を書く。敗戦色が日々濃くなり、世間が暗い方向へ行くのを感じながら、自身まで堕落してしまわぬように。

　吃音症で友人関係がうまく築けない中学二年生の篠原七音（かずね）は、登校途中に体調を崩してしまう。そんな時、助けてくれたのは隣の中学校の生徒。七音は彼に「ありがとう」を言いたい一…

自分が体験した事ではなく祖母から聞いた事を記憶を頼りに書いています。

小野寺駿、元特攻隊員。一度死んだ身である彼は、「何か」を見つけるべく、とある課題をこなし続ける。死して尚死ぬことのできぬ者たちは、その「何か」を見つけることで、真に己の求めた幸福…

1960年代後半、10月のフィリピンの沖。女流作家の早坂志乃（はやさか　しの）は、とある花を抱えて、船に乗っていた。 南方の海に特攻隊員として散っていった、「自分の愛した女性が、…

午前零時に始まる残酷なライブ配信動画を見ていた男たちが、一人また一人と闇の中へと消えて行方不明になっていた。 勤め先がことごとく潰れる和高見愛流（わたかみ　あいる）は、十二回目…

西暦2025年、平和は突如として終わりを告げた。

生きたまま埋められたくはない。死ぬまでにかかる時間が長いから。 死んだまま埋められたままも辛いよ。苦しみは終わらないもの。 今から三十年ほど前の話。 演劇部部長のぼくと後輩は空…

　東洋学者・竹中芳視（1895-1945？）。円歴帝の後宮生活を記録した『東洋異聞』の発見・紹介など乾朝史研究に大きな足跡を残しながら、戦時下に論壇を追われ終戦間際に失踪を遂げた…

岡山市津島町に1936（昭和11）年12月に創立された養護施設よつ葉園。 その地の２代目園長・森川一郎氏に挑む、今や５０歳を超えた元入所児童。 かの元入所児童・米河清治氏の両親は…

ついつい口にしてしまいがちな「いいわけ」。 「いいわけするな！」「いいわけなんてみっともない！」なんて怒られた経験は誰にでもあるのではないでしょうか？ 今回は、その「いいわけ」と…

2040年、歴史は繰り返された。 一人の19歳の青年の日記、 あの時の日々、恐怖、後悔、 2040年、本当に起こる可能性があること 後から気付くのではなく未然に防ぐことを考えて…

かつて、戦中にあった満州大陸にあった満州映画協会。それを率いた甘粕正彦と幻のフィルムについて。