「境界 異界」を含む小説

中学生の修（おさむ）は、怪異の姿を視たり、声を聴いたりすることができる。 ある日、修は轢かれた猫の死骸を見つける。 死骸に頼まれ、その体を異界の土に埋めてやることにした修。 指…

大学講師の草平は『民属学』という新しい学問を拠り所にして、書生の犬八と共に、あらゆる境界が溶け合い混然一体となる明治時代の東京を、不可思議を求めて闊歩する！ これは架空の明治…

富士原綾音（ふじわら あやね）は、強大な企業の後継者。しかし、テロリストによる列車ジャックで命を脅かされた彼女を救ったのは、現実の法則をねじ曲げる謎の男だった。 空中で静止する弾…

地下室の先に川があった。

ある日、川崎駅前が突如として魔界と直結し、暗黒の裂け目から無数の魔物たちが現れた。黒い影のごときその姿は、一見すれば街に混乱をもたらすかと思われたが——実際、ほんの一瞬、混乱はあ…

人の心を人並み以上に理解し、そして繋がりたい、という信念を持つ青年、神在総汰は幼馴染の少女、祈織と共に、現実から地続きとなった異世界に訪れる。 しかしその道中で彼は、悪魔の策略に…

「僕らの境界奇譚」のスピンオフ短編です。 本編の前日譚にあたります。今作から読んで頂いても全く問題ありません。 ※「長編出張読み切り短編博覧会Vol.2」参加作。 僕らの境界…

　東京、S区。 　異界の入り口があるここでは、己の崩壊に抗う者たちが居た。 　その者たちは自らを「S区崩壊境界線」と呼び、異界からの脱出のために戦う。 　本当の名前を取り戻すため…

神隠しにあった子供視点

鬼隠し専門の探偵事務所を営む渡陽明は、大家代理の女子高生から持ち込まれる事件を家賃と引き換えにいやいや引き受ける。夕暮れの屋上遊園地で消えた少年と、忘れ去られた祠の関係とは――？…

原稿用紙6枚分で描く掌編集の第3弾です。 ※第三話は改稿のうえ連作集「西遊神怪録異聞」に組み込まれました。現在anon pressにて読めます（有料）。

橋、坂、峠、そして辻。そういったところは異界との境界なのです。 「箱根からこっち、野暮と化け物は無し」とは言いますが、本当にそうでしょうか。 　　　　　 クロノヒョウさんの第31…

パン屋で働く青年・橘柚樹は、隣のハーブ料理店『おかしな家』の女性シェフ・ローズマリーを天使のように思い、店を訪れる度に彼女とその料理とに癒されていた。 ４月末のある夜、柚樹はロー…

平和だった世界に、突然現れたのは、異界からの訪問者。 吸血鬼に、鬼、そして獣人が現れたせいで、境界が歪み妖魔たちが暴れだし町は一瞬でパニックに。 　世界が滅ぶ危機に、対峙する陰陽…

「狭間」は奇談、怪異の宝庫である。「狭間」とは「境界」のことであり、「境界」は、あるものの連続を断ち切る不安定で、曖昧で、おぼろげな空間、あるいは時間のことである。例えば、夜と昼…

　もはや最大の宗教となった科学の光に照らされ、人類があまねく繁栄した現代社会。 　しかし、一般の人々の目の届かぬ場所では、未だ光と闇の境界線が揺らいでいた。 　当然ながら、世界…

本論文は、今日発症者が増加しているカルマ・カルデック異常症候群(KK症候群)の感染メカニズムについて考察したものである。本論文ではKK症候群と超寄生生命体との関係をレビューした。…

ハーブ料理の店の隣に住む青年・柚樹は、ローズマリーと名乗る女性シェフを天使のように思い、店を訪れる度にその料理と共に癒されてきていた。 ４月末ある日の閉店後、ローズマリーがそわそ…

　各種自作品のプチ作品に至らない『お酒のつまみの乾きもの』みたいなショートモノを書いて集めてみました。 ※『ロヴン』は、北欧神話の女神で「慰安者」「慰さめる者、穏やかな者」 …

　地球と異なる世界から訪れた2人の先生が、ある2人の高校生と出会った時、世界の運命は大きく変わる。異世界浸蝕と血徒汚染、紅き災星の接近という、全世界滅亡に関わる大事件を彼らは解…