「同級生 掌編」を含む小説

篠倉蓮斗の元に吉岡の訃報を届けたのは、あまり付き合いの無い同級生からだった。 仲が良かったと思っていたのは篠倉だけだったのか。今となってはもう分からない。 高校の時の小さな傷が今…

舟橋と軽井のふたりは、同級生の葬式の後に、知人の野木の家へと歩いて向かっていた。晩秋の夜道は、静謐で寒々しい。人気はなく、不気味な感じにも襲われ、引き返したい気持ちも高まってくる…

　男は死を決意していた。憂鬱な人生に終止符を打つために。 　だが、女はそれを認めようとはしない。かっこ悪くてもいいから生きるべきと、飛び降りる男の腕を掴む。 　そして、やり直しの…

仕事詰めで友人と会う機会もなかった張本はこの日の同窓会を密かに楽しみにしていた。 昔と変わらぬ顔ぶれの中、一人だけ異質な雰囲気を放っている人物を見つける。 この再開は張本の運命を…

道開進は、同級生の一肇に恋心を抱いている。しかし、それを口で伝えるのが気恥しいので、手紙を書き、その子の机の上に置いた。 手紙の内容は、『好きです。僕と付き合ってください』 しか…

おんなじ世界を見ていても、感じ方は違う。わかっていても、忘れがちだから。

俺の友人Ａには好きな女がいる。 その想い人Ｂ子はＡのストーカーじみたクソデカ感情に怯えている。 一方の俺は友人として同級生としてアドバイスをかけてやっている。 今日も気持ち悪…

大学の同級生カップルであるモル子とヒネ男にまつわるちょっぴり不穏なお話です。

こんな姉が欲しかった！を文章化しちゃいました！ 少年が青年へと成長（？）を遂げる過程で、「エロい姉の存在」は一体どのように関係してくるのであろうか！？ という堅苦しいことは考えず…

仕事帰りに慌ただしく買い物をするわたしの会計をしてくれたのは、苦い思い出と結びついた同級生だった。 小さな罪と再会の物語。 ＊ 以前別サイトに投稿した作品を少しブラッシュアッ…

【はじめに】 今作は拙著『女性なら誰でも金で買えちゃうICカードを手に入れてしまったから好き放題やる』のキャラクターたちによるクリスマスを題材にしたIF掌編小説集です。 共通の事…

百合掌編です。すぐ読めます 過度な期待はなさらずにご覧になってください。

高校の同級生がTwitterのテンプレを使ってイラストを描いていたので、それに影響されて書いた10話の掌編に、おまけをつけてアレンジした作品集です。 各話に繋がりはありません。

夏季補習で再会した去年の同級生は、アイドルおたくになっていた。わたしの不思議な青春が始まる。 砂村かいりデビュー半年記念特別作品！ Twitterのアンケート結果をもとに「女子…

弟のように可愛がる愛犬にも、友達が出来ないかと悩む綾。 そんなとき、初めて喋る同級生の女の子に話しかけられる。 人見知りの綾は戸惑うが、彼女も新しい友達を探しているらしく………

放課後、いつも技術室で過ごしている『僕』。 同級生の坂本さんは、技術室にやってきてはマニキュアを塗っている。 彼女に手を掴まれ、動けなくなった僕。「そのままね」と言い、坂本さん…

新型コロナウイルスの影響で実家に戻ったＯＬ・弥生。 そんな彼女の日常のワンシーンを描いた掌編です。 よろしければ、五分間お付き合いください。 ※「笑った」、「しょぼい」、「そっ…

自主企画《「」のない百合小説》に乗っかった書き下ろしショートショート。通常「」で括られる会話や引用などが存在しない掌編。お姉さまのような同級生を慕う少女が感染症蔓延下の自宅待機要…

学校の帰り道。夕暮れどきにふたりで坂を下る同級生のひと幕。 彼はいつもそばにいたから、私がここにいる限りはコイツもきっといるのだろうと疑わずにいられたあの頃。 「でもほら、今日は…

夏の日差しを避けるため、街の中にある小さな公園に避難した高校２年の女子・小野田美月(おのだみつき)と斉田亜美(さいだあみ)の２人は、亜美が幼い頃の思い出話をする中で、とある事実が…