「右大臣」を含む小説

長元三年（一〇三〇年）、右大臣藤原実資は自身の日記「小右記」を編纂し、小野宮流の有職故実をまとめようと決意する。日記には欠落があったため、長年つきあいのある優秀な女房・紫式部を招…

我々が住む日本から遥か西に位置する欧州の国ギリシア。 今から三二〇〇年前。その地に強大な勢力を築き上げていたミュケナイ王国の姫イピゲネイアは、ある日いきなり父に呼び出される。 …

時は平安時代。 鳴くようずいす平安京。 代々朝廷に仕える忍び一族の娘・翡翠（ひすい）は、訳あって名乗れないと自称するやんごとなき主に仕えるくノ一である。 主の代わりに琴の名手と…

　戦国時代、織田右府公。織田上総介信長が、元服前に野伏と考案した戦国蹴球（サッカー）。右大臣となった信長公が安土の城で見下ろすは、天下の毬か、それとも蹴る毬か……。 　甲賀忍軍の…

竜人が治める国、四竜皇国（しりゅうおうこく）。火土風水の四竜人が、百年ごとに交代で竜皇となり治める国は、自然豊かで平和に見えた。四百年に一度巡るという、火ノ竜が竜皇に就く『災厄の…

中大兄皇子と中臣鎌足による古代律令制度への政治改革、大化の改新。乙巳の変前夜から近江大津宮遷都までを辿る古代飛鳥の物語。 ――馬が足りない。兵が足りない。なにもかも、戦のための…

　※ ※ ※コンテスト用あらすじです（ネタバレ）※ ※ ※ 　皇帝の突然の崩御によって、国宝である護（まも）り刀『青剣（あおのつるぎ）』の力が失われてしまった、皇雅国（こうがの…

雛人形の左大臣（老人）×右大臣（若者）の話です。 ひなまつりの歌の歌詞から、赤いお顔の右大臣を介抱してくれる先輩左大臣の妄想をそれっぽく作品の形に仕上げたもの。 罰当たりだとは…

時は桐壺帝の御代。 先帝の皇女として生を受けた幼い女四の宮は前世の記憶を取り戻す。 元女子プロレスラーだったクリムゾン一花（リングネーム。本名は藤沢　愛美）という日本人として生き…

大怨霊菅原道真。 平安時代最も恐れられた男の霊魂は、葦の荒野の死闘の果て、異世界へと封じられた。 見知らぬ世界で再び人間の体を持ったミチザネは、己が元いた京の都へ戻るため『時渡り…

王様が美女に夢中になっちゃって王国が存亡の危機！どうしよう！って右往左往する右大臣と左大臣の話。トンチキです。

京の都の華やかなりし平安の時代。そんな時代に見鬼の才ありの美しい姫がいた。右大臣家の大君こと鈴子姫である。彼女は薄紅の夕暮れ空の下で生まれたことから、「薄紅の姫君」と呼ばれていた…

短歌・俳句コンテスト用です。 かの百人一首は、たった三十一文字で想いを綴った至高の創作。 多くは恋愛を歌った百人一首と意味は違いますが、言葉の繋がりは歌人らの作品に対する尊敬と…

「好きだ！　俺と夫婦（めおと）になってくれ！」 時は平安。訳あって鬼も住んでいる山奥で暮らす更科姫。ある日そこへやってきた鬼討伐の若武者。物の怪たちの力を借りてその若武者を投げ飛…

　光源氏推しの女子高生が、クラスメートを名乗る男によって源氏物語の世界に転移させられた。それも物語最大の悪役「弘徽殿の女御」の妹、朧月夜（おぼろつきよ）にである。 　私は光源氏…

熾烈な帝位争いにより悲しい過去をもつ孤独な式部卿宮 秋雅。 ある日、夜道を1人で歩く”花扇の少将”藤原千早と出会う。傷だらけの千早に秋雅は優しく声をかける。 「――――私の…

巻之二に入り、義経たちが高校生という設定は変えてないのですが、すでに学園ものじゃないです。こう見えてガチで歴史書勉強しながら書いていて、「源氏＝ウェイ系、平家＝パリピ」設定もかな…

～第3回富士見ノベル大賞・審査員特別賞～ 　都よりほど近い淡海国に住む、やせ細った鹿のような姿から「こじか」と名付けられた少女。跳躍力が人よりも酷く優れるために異形扱いされ、両…

　今から約１０００年前、『人類最繁栄期』のこと。世界各地に膨大な未知のエネルギーを秘めた隕石が落ちた。 　その後、生き物が一世代で進化し巨大化などの異常な成長をする、後に『大変…

「ずっと一緒にいよう。」 幼い頃に誓った右大臣家の姫君、月鈴と身分の低い霞。 それは結ばれてはいけない約束だった。 「お前はこの世界の火種だ。月鈴。」 命を狙われる月鈴…