「古代歴史小説」を含む小説

「あなた　NewRomantics1」の続編です。絡み合う思いを読んでいただきたいです。

日本古代史を研究していくうえで基本的な書物である『古事記』と『日本書紀』。その両歴史書の最初の部分に記載されている、特に初代神武天皇と２代綏靖天皇から９代開化天皇までの「欠史八代…

飛鳥時代前夜の西暦570年―― 初瀬の離宮に、江沼国を治める豪族とその従者がやってきた。 彼らが言うには、越の港に高句麗からの国使が漂着したという。 国交の無い国からの来客にざ…

紀元前十五世紀の古代インド。 このドラビィダ人が農耕と牧畜で生活している大地に、アーリア人が武力を持って侵入している時代。後のインダス川と名前を変えた七大河に戦乱が満ちている。 …

古代ローマ時代、キリスト教の黎明期。 逃亡奴隷剣闘士の＜おまえ＞は、月と双頭の鷲の導きにより、物思う剣である＜私＞と運命的な出会いを果たす。 めくるめく恋と冒険と復讐の物語。

そして私たちがそれを殺した。私たちは、あらゆる殺人者の中の殺人者である私たち自身をどうやって慰めたらよいだろう。この世界がこれまで所有した全ての中で最も神聖で大きなものが、私たち…

　スクナビコナは高天原に住んでいる小さな神。 　しかしある日、いたずらが過ぎて高天原から追放されることに。 　そして『高天原のネズミの王子』チュルヒコとともに高天原からおわんの舟…

　遠い昔の豊(とよ)葦原(あしはら)中津(なかつ)国(くに)。 　老夫婦アシナヅチとテナヅチはすでに七人の娘をヤマタノオロチに生け贄(にえ)として差し出した。 　そして今さらに最…

男狭穂塚古墳の造営物語です。

時は紀元前250年、ローマ。第一次ポエニ戦争において一敗地に塗れカルタゴの捕虜となっていた将軍レグルスは、カルタゴ側が望む条件でのローマとの講和を実現するための使者として一時保釈…

「獅子の昼飯になるヤツは別にいるんだ。そいつを必ず見つけ出す」 貧乏ながらも気ままに暮らしていた青年トラトスは、ある日、突然、身に覚えのない殺人の罪で捕らえられる。 死刑になる寸…

極秘任務を受けて、ローマ人の青年プブリウスは単身未開の地ゲルマニアに潜入する。 某所で行われた「小さな異能」企画で書いた作品の供養です。 冒頭、カタカナの固有名詞が多くなってしま…

「はんれぇい！」　楚の威王に向かって飛んだ勾践六世の孫、越王無彊の首が、宙にあって范蠡の名を声に出した。 　春秋末期、呉越の戦いを制した越王勾践は、江蘇琅琊に遷都した。琅琊は中…

1.趙始初陣､2.南越建国､3.海のシルクロード 始皇帝は趙佗を眼前において、つけくわえた。 「嶺南平定のあかつきには、朕がため南海のはるか先まで遠洋航路を拓くのだ。ゆめ、琅邪…