「人間の不思議」を含む小説

外の世界への『夢』を持ちながら辺境の村で暮らしていたローゼは、十七歳になったある日、王都から来た大神官に「聖剣の主として選ばれた」と告げられる。 しかし世にある十振の聖剣は所持…

ひょんなこと…というか、まあなんやかんやあって幽霊のシズクと仲良くなったある日の事、「ねぇ、七不思議巡ってみない？」とシズクから提案される。 …当然と言うかなんと言うか、それは提…

誰かが何かを探すとき、何かを求めるとき、ふらりと現れる女性・霧乃。 彼女が持つのは『幸運の飴玉』。ひとつだけ幸運を運んでくれる飴玉。 受け取った幸運をどう捉えるかはその人次第。 …

ケモノであったワタシの視点から生まれた物語。 このストーリーは、主にワタシが一人称のケモノであったワタシと、 わたしが一人称の神の会話で、ほとんど構成されています。 登場人物…

初めまして、天川裕司です。 ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。 また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。…

仲が良かった会社の後輩の死。彼女の死をまるで無かったかのように自然に回っていく会社への不信感と絶望。引っ張られるように死に向かっていく美代の元へ、突然迎えにきた列車。車内で起こる…

　私、稲見忍は友人の宮島美貴に怪談について訊かれ、それが切っ掛けで七不思議の一部を知っていた親友の斉木桃香を巻き込み怪談こと七不思議に迫っていくことになった。 『比良坂鉄道の夜』…

突如、天使らしきものが天国の階段を人間に与えたことから始まる、それを管理する公務員の1人である｢黒田｣が主人公の小説

　昔、10代の頃バイトしていたバイト先の先輩の話。 　先輩（男性）とシフトが被ることが多く、よくいろんな話をしてくれました。色白で細身、背が高く（当時訪ねた時に185センチある…

「第45回横溝正史ミステリ＆ホラー大賞」に応募する作品です。 竹平家の主人公の朱里は、江利子の第一子として昭和四十年代に産まれました。田舎の小さな小さな村の産婦人科医院も無い…

ミクスモンスターは独自の進化論を持った、人造生命体だ。生体パーツを分析して勝手に体を改造。組み込まれた生体システムから今の自分に最適な体を構築する。その核は企業秘密で、詳しく公開…

　主人公、星原珠海の前にはいつだって線があった。太くて、長くて、淀みのないはっきりとした黒々とした線。その線は、珠海と世界を分け隔て、珠海を世界の外側に追いやっている。 　珠海…

　我はクロムである。そうアリアに名付けられた。 　シマのボスになったら、ひょんなことからアリアに使い魔として召喚されてしまった。 　使い魔は魔法が使えて当然？我は魔法など使えない…

僕……売れない小説家 妻……人気漫画家 ふたりは「家を買おう」と住宅展示場へと出向く。そこで見つけた他とは違う異形の建物。 「まるで北限に住むエスキモーの家だな」 雪と氷で造ら…

ビルツ邸の裏庭で、花々が氷下の眠りにつく冬。 記憶喪失のアンナは、美しき地下牢の青年・眠りの君と出会った。一目で恋に落ちた彼女は、他者を寄せつけようとしない青年になんとか振り向い…

大学一年生の夏、三浦立紀は大学の先輩である藤沢詩乃の部屋に忘れ物を届けに行った。 しかし、ドアを開けたのは藤沢よりも小柄な女性、水島那澄。彼女は、顔や手や足といった見えるはずの人…

自分、人間の不思議を問う。前作『無題』に次ぐ、珠玉の随筆集。