蒼昊

二条 奏

0.オプティミズムって難しい?

optimism


「この単語の意味は?」

「ええと…ちょっとわからないですね…」

「うっ(咳払い)、あなたは大学入試で英語を使う資格はありません。ふふっ。楽観主義、でしょ? 形容詞形も覚えてください。」


 こういうことを言われる恐怖を抱えて、毎日リスニングとか、追加課題の自由英作文とか、いろいろと担任の先生に見てもらいに、伺っているわけです。


 それでは、本題に入る。題名の「蒼昊」が気になった人は辞書で確認してください。とくにそれ以上の意味はない。強いて言えば、どちらかの漢字が、僕の名前であるということくらいだ。


 今日は、「楽観的に生きる」ということについて考える。最初の小話は、特に意味を成さない。これが今後も僕の指針になればいいと思っている。羅針盤にはなれないだろうが、その上に刻まれている数字のひとつくらいの働きをしてくれればそれでいい。


 僕はそうである。みんな、そうかはわからない。僕は、とある物事について楽観的にも悲観的にも考えることができる。その上で楽観的に物事を、必ず考えるように努めている。なにか難題に当たったとき、何もないときにも、僕は笑うようにしているが、それは自嘲的に感じるととある友達に言われたが、それは全く意するところではない。純粋に僕は物事を無理やりにでも、いいように捉えようとしているわけだ。おそらく僕は、友達に殴られても笑い返す。先生に言ったり、場合によっては法的策を講じることはもちろんのことだ。すべてを受け入れることと、楽観的であることは違うのだから。僕が「楽観的に」生きているのは、それは自分の人生において得策に他ならないと、信じて疑わないからだ。だから、他人にもそれを勧める。


 逆に考えてみよう。僕はなぜ、物事に対して悲観的にならないのか。それでは前に進まないからだ。これを悲観的に囚われて、努力できない人は、根性論だ、無理だと嘆くのだろう。まあ悲観的に生きていたいのならそれでいいが、そのまったく得をしない生き方で、ね。ふふ。馬鹿みたいだ。そうか、馬鹿がすることだ。「悲観的」=「慎重」とか意味わからない言い換えをさせられたこともある。時間と言葉の無駄遣いだ。悲観的であって、いいことはないのだ。そうやって、自分を守っているだけ。自分を過小評価していると、少し努力すればできることでも、「どうで僕にはできない。」失敗したとしても、「仕方ない」こうやって、次には進めない。書いていて感じたがやっぱり、非常に馬鹿らしいことだ。自分で、自分の成長の芽を摘んでいるのだから。


 「やればできる」は根性論ではなくて、ただの事実なのだ。それを受け入れよ。なぜできない。しないからに、他ならない。ただ、たとえば、僕が今からサッカーで世界一の選手になろうとしても難しい。できないと断定することは、僕の論理からはできないけれど。そういう次元で戦っている人たちには、この文章なんかは鬱陶しくて仕方ないかもしれない。「もう、できる限りの努力をしてる。ただ、足りないんだ!!」よと。僕は後一年ほどで、大学受験に打ち勝たねばならない。これは主に、そのために書いている。「やればできる」は事実と言ったが、より正確にすると、「自らが目標を持ち、その目標を達成するためにどんな努力も厭わずに行い、かつ効率的であること。」とかだろうか。才能はそれについてくるものだ。そもそも努力をしていない人が、才能の壁には勝てないとか言っても、もはや手の施しようがない。名言は、“努力して”成功をした人が言っているから名言なのだ。「報われない努力はない。報われない努力があるとすれば、それはまだ努力とは呼べない。」



 総じて、悲観的であることにいいことはない。物事は、楽観的に捉えるべきだ。なぜわからない。楽観的に考えて、必要な努力をしたくないのか。逃げて、諦めて解決になるのか。僕の人生の責任を取るのは他ならないのだから、僕が諦めて困るのは僕だ。「諦めるな」は無責任だが、「諦めるのも一つの手だよ。」はもっと無責任だ。諦めて、他の物事に精一杯取り組み、開花したなら特にいうことはないけれど。今までの自分が持っていたカバー、殻を外すのは怖くて仕方ないだろう。ただ、その中で絶える方が辛くはないか。僕に、幸があることを願って。


 客観的に、そもそも僕が書いている時点で客観的などとは言えないのだけれど、楽観的であることがいいのかは、誰にも判断しようがない。それが「僕」にとっていいことだと信じているから、僕は楽観的に生きたいと、願うだけだ。

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