「世にも不思議な」を含む小説

あれは中学一年の秋だった。明日は遠足の日だ。隣県の名勝地をバスでめぐるという日帰り旅行である。その明日をひかえ、私は早めに寝床に就いた。しかし、その夜、死んだ祖母の声が枕元で聞こ…

常雨都市フォルモサの骨董街に建つ、一軒のアンティーク雑貨店『Hoa's Library』。その女店主であるグエン・チ・ホアは、何とも不思議な雰囲気を纏う、純白のアオザイ姿のベトナ…

母を分裂病（現在の統合失調症）で亡くしたのぞみは、母の死に疑問を抱いていた。母は仕事も家事もしっかりこなし、いつも家中ピカピカだったからだ。日々努力し、家事も部活も友達付き合いも…

どん底だったあの日、親父と花火を見に行った。あれから三十年、親父が危篤だという知らせが届く・・・（花火） 終電間際の地下鉄の車内で、うたたねから目が覚めると、時間が止まっていた（…

　世にも不思議な事だった。俺が、夏休みの直前に図書室で借りたラノベの本の中に一冊だけ借りた覚えのない分厚い本が混じっていた。俺の家に遊びに来た幼馴染の舞立静香が、その本を開くとた…

かつて破壊神に滅ぼされかけたこの世界は、異界より現れた6人の英雄によって救われる。 そして彼等の活躍は伝説として語られる程の長い年月が過ぎた。 その伝説の始まりの街とされるアルテ…

旧校舎の２階と３階の間の踊り場の壁に浮き出ているシミ。いじめを苦に亡くなった生徒の怨念が浮き出たものだとされる噂が流れるが…。

平凡な高校二年生「火野飛鳥」は、兄である火野正義と二人で、貧しいながらも幸せに暮らしていたが、ある日、兄の正義が事故で他界。途方に暮れた飛鳥は自死しようとしたが、その寸前、通りす…

キヨコは夢の中で「ゆめ診断師」に出会い、夢を終わらせる。それは彼女の夢の中での話、そのはずだった。コミカルタッチで描く不思議なお話。2000字のショートショートでお届け！

地獄。 そこはこの世の奈落の果て。 黒い大地の真ん中では、閻魔大王が死者を裁いている。 ある日、仕事のストレスが溜まり切っていた大王の目の前に、とある少年の死者が現れた。 今際の…

「第○○○○回、全国いい子さん選手権！」 高らかな開会宣言とともにはじまった世にも不思議な名前の大会。若い会社員の野中さなえは、最優秀者に贈られる『特別なご褒美』を期待してやる気…

人生の好景気にいた主人公の女性。 仕事に趣味、家族とすべてを手に入れた彼女はある日、お腹の中の子供とともにトラックに轢かれてしまう。 気が付くと彼女は水の中にある世にも不思議な図…

忙しく、疲れる毎日を過ごすあなたに痛快なひと刺激をさしあげます。『世にも奇妙なオムニバスショートストーリー』です。朝のコーヒータイムに、ランチタイムに、おやすみ前にいかがでしょう…

私たちは、なぜこんなにも走っているのだろう

※一話完結。１５００字の不思議な物語。 ※【KAC2024】『めがね』参加作品。 ケイコは、不思議なメガネ店で、不思議なメガネを手に入れた。 そのメガネをかけてから、人生は思い…

世にも不思議な超短編です。

世にも不思議なカニがいた。そのカニは、毎晩、星を見るのだという。

奇妙な話を詰め合わせた短編集です。

僕はある日、年齢不詳の若い紳士に出会う。 彼は自らを伝説の不老不死、サン=ジェルマンと名乗り、世にも不思議な話を語り出した──。