夏の暑さを忘れる恐怖を感じます。理不尽さと救いのなさの塊のような群衆が、全てを振り払うかのようにして走る。後に残るのは脱落者だけ。「ハーメルンの笛吹き」の読後感に似た、気味の悪さを感じます。いや、こっちの方が怖いかもしれません。またこういう作品、書いていただきたいです。