「メビウスの輪」を含む小説

終電間際の金曜夜。メビウスの輪のような歩道橋で、あいつは不思議な質問をしてきた――

ふってふられて今は友だち？

ーーー「憎い」 20cm四方の、水垢まみれの壁に貼られた鏡の中。 この四方の中だけで、ここ一体の街の治安が悪化してしまうほど、それに写るは殺意を持った黒く開ききった瞳孔。 黒曜…

大和晴人はパルマ・パニーニャ王国に召喚された。王は晴人の能力を過大に危険視し最も危険地帯である「骸骨の森」へ追放した。「天」の息子である参謀役の「ミニッツ」や無限の力を持つ「メビ…

大学院で心理学を学んだ筆者自身が子供の頃に凄惨ないじめを受け、実際に２度の心肺停止と臨死体験と死後の世界を経験をした厳然たる事実を基盤にして創作した異色の「異世界侵略戦争勧善懲悪…

日本の裏の世界のパワーバランスを崩そうとする企みの深みに引きずり込まれたPeace Cp しかしその企む者とは今の啓介には知らない因縁があった…

　さんすう探偵として人気を博している鈴香の物語。 　一学期の終わりに引っ越してきた転校生・蔵田正太郎が自己紹介で衝撃の一言を放った。 「俺は前の学校で”ことば探偵”として問題を解…

大学生になったばかりのいとこは、うさぎを飼っていた。やがて、紛失するパレットナイフ。悲劇が始まる。

デートに現れる彼女は毎回、奇妙な格好をしていた。 見た目もスタイルも抜群なのにどうしてだろうと久志は疑問を抱いていた。 姿だけでは無く言動も可笑しな彼女に久志は思いを打ち明ける。…

　ある日―夢を見た。遠い未来の夢を…滅びた世界の夢を。 　そこで私は『ニンゲン』を創る。カミを気取ってみたわけだ―

88歳の誕生日を目前に控えた老人は自身に起きている現象を終わらせるために奔走する。

ある日、とあヲタクの家に小包が届く。 『ウェーイwww！！！　ヲタクくん見てるゥwww！！！』 そんな内容のビデオレターから始まる、ある事件……。

科学の天才『航時』は、お幼馴染の『真美恵』と共に発明したタイムマシンの実験として二十年前の過去に行く。航時は二十年前の世界で、母に結婚の約束を申し込む前の父親を殺してしまう。それ…

メビウスの輪のような永遠性を見つけたかった。最後の文章からまた冒頭の文章へと繋がり続けます。

みなも書房が文学フリマ等で刊行した「波紋」のバックナンバーに掲載されている1作品を全文掲載。 各お題テーマに則って紡がれた言葉たちをお楽しみください。 vol.1　夢-Trau…

輪廻は繰り返す。 しかしそのメビウスの輪から意図的に外されるものがある。 ｰｰ悪魂 何度生まれ変わろうとも変わることのない悪しき魂は輪廻の管理者によって排除される。 その排除対象…

死んだ後に辿り着く先も、また見た景色だとするならば、希以子は救われるのだろうか。 魂の彷徨う途は、残酷なメビウスの輪のようだ。

「阿刀田高のTO-BE小説工房」第4回応募作。選外。