「←ではない 住職」を含む小説

　仏教とは、幸せの探求である。 　千葉県九十九里にある獄楽寺の墓地にダンジョンが出現した。寺の息子で大学生の坂場守がそれを発見し、調べるために住職である父と中に入った。 　中に…

■□■序章から終章までの纏まりからなる短編の連作です。各短編の終章までで伏線が回収されます□■□ 幽霊たちの間でささやかれる、現代に存在する奇妙な寺「妖怪寺」の噂。 そこには…

タイトル通りです。 某寺のTじゃないから魔物なんて倒せるわけないし、ましてや武術の心得もまともにできない私が、ある人々の連れてきた魔物の退治に励むお話です。 誰か助けトゥウェえ…

　一人の男が惨殺されるところから物語は始まり、三人、四人と被害者が増える。 　浅草に事務所を持ち警察と相互協力関係にある探偵が調査依頼を受け、捜査資料を入手。 複数犯とする警察の…

高校生の小春は一族から欠かさずにやっている山神を納める儀式に参加するため、田舎に1週間過ごすことになっていた。 ある日、小さい頃からの友人でも知り合いでもある同じ歳の匠と言う青年…

三十歳、無職、貯金なし。佐藤健太の人生は、もはや詰んでいた。 ハローワークのよどんだ空気の中、彼がいつものように絶望に浸っていたその時、一枚の、あまりにも怪しい求人票が目に飛び込…

【作品概要】 フリーゲームとして公開していた『廻る世界と魔法使い』の小説版の第二弾です。 現代ファンタジー/ＢＬ 【物語】 季節は巡り、春 主人公、宮守四季は憧れだった『私立椿…

日本国内で流行った〝ある感染症〟。それは妖怪や幽霊といった、様々な怪異が視える後遺症を残すものだった。主人公の鈴木太陽は、妹・鈴木琳子の所有者として警察署を訪れる。人間として生き…

かって浦上家の居城であった吉井川上流の天神山城の廃城で、十字架に磔にされることを捨丸は望んだ。 付き添い役が何故天神山城なのかをたずねると、捨丸は、そこで磔にされた新免伊賀守の嫡…

少し前に書いた、それをすこし直した。 あまり前と変化はないと思う。 いわゆる、プロトタイプ。まだまだ未完成。私の絵はまだ、まだ……。 登場人物 赫崎恭个（あかさききょうか）自称探…

今年５５歳になる神崎は、「消えた年金問題」に悩んでいた。そんなことを考えていると、若い頃の自分を思い返すようになり、風俗の女の子との思い出が一番鮮明だった。金木は、前世で父親に迷…

「狭山じしんも被害者だと思っているのかもしれません」 「被害者？まさか狭山が・・・」 「父親が不始末を起して自殺した。じぶんの才能を伸ばして豊かな人生が待っていると思っていたのが…

就活難航中の八尾緒蓮(やお おれん)は、長髪と中性的な容姿のせいで女と間違われる。 というのも、彼の髪は切っても一日経つと元の長さに戻ってしまう特異体質だった。 緒蓮の養父であ…

橋の向こうに、小役人が引く裸馬にまたがった白いさらしの屍衣を着た新吉が現れた。 そこで馬を降りた新吉は、手鎖に結んだ縄を小役人に引かれて泪橋を渡った。 刑を執行する三人の非人たち…

ちょっとだけ、人より、物事が見えるだけ。 ちょっとだけ、怪奇なことに強いだけ。 ちょっとだけ、地雷が多いだけ。 ちょっとだけ、マイルールが多いだけ。 ほんとにそれなだけ。 小…

霧の朝、S県S市の寺町にある、S寺に白い着物の美女が現れる。 住職の姉は不思議な女を寺に招き入れると、彼女はこの寺の縁続きの者だという。 そして、この寺であった古い物語を語り始め…

「君、もう人間じゃないから」 小さい頃から体の弱い子供だった。 外で友達と遊んだ記憶もほとんどない。 本当の親も知らない。 赤ん坊の時に寺の前に捨てられているのをその寺の住職が…

※ファミ通文庫大賞用のあらすじは末尾に記載します。 高校生の栗山翔は、転校生の三枝芽森から「自分がかつての恋人だった」と明かされ―― 日常の中、三ヵ月ごとに彼女を取り戻すラブ…

俺の名前は乾宗十郎、私立探偵だ。最低限の法律とポリシーに反していない限り、大抵の依頼は何でも引き受ける。 ある時俺は自衛隊時代の後輩で、現在は神奈川県の山寺で住職をしている男から…

　路地裏にひっそりと佇むスナック『半月』。電飾も立看もない地味な店のオーナーは、長戸美月という無口な中年女性と、仕事は一切しない美月の夫で板前の文三。ママと呼ばれることを極端に嫌…