「僕ら」を含む小説

本が帰巣本能を得て飛び回ったらどうなるか？ どうもならないってことはなかったなあ。困ったものだ。図書館も休館しちゃったし。

新名先輩はかわいい。それはもう、「新名先輩はかわいければ何でも許されるかどうかを実験するために神々が戯れに作った人間の内のひとりである」なんて噂も本当のように思えるくらいには。そ…

　これは、文明が激変した世界で生きる、彼らの手が届く範囲で頑張る物語です。 　ソ連の崩壊。携帯電話やインターネットの普及。 　文明の変化に僕らは触れてきたし、これからも触れるで…

私はとってもやさしい人。私はあなたにたくさんの愛と依存を与えた。でもあなたはそれ以上を求め、勝手にがっかりして、そして私を憎み、私を壊し始める。それならもう、終わりにしましょう。…

高校受験に失敗して入った滑り止めの 私立高校。 球技にトラウマを持ちつつも、周りに流されてラグビーの門を叩いてしまった荒川大河、通称トラちゃん。 過去には柔道の強化選手にまでに…

「ああ、あれが落ちてくるのか」 見上げた空には隕石が浮かんでいた。

とくにない

毎週月曜日の放課後。 僕と安里さんは寂れた書店の休憩スペースで顔を合わせる。 口にするのは漫画にアニメにゲームのあるある話。 何てことはない話題で僕らは盛り上がり、 そうして日暮…

◆微変態にお熱が出ちゃう。いえ、冗句です。高塔くんと密流くんは、異世界転移をし、高い塔に幽閉されて逃げようもない。そして、薄着で来てしまったので、余計に寒いのだ。こんな時、どうす…

幸せな未来を描いて……。 いつかは泡のように消えてしまう思い出たちを、僕らはいつも大事に抱え続けている。喜びも、後悔も、愛情も、あの交わした約束も。 思い出を忘れてしまう ”いつ…

たまらず声をかけると、彼はくはっと渇いた笑いをこぼした。 「おれ、そんな優しいヤツじゃないよ？」 その言葉が、彼の優等生たらしめるパッケージをビリビリと引き裂いていく。 僕ら…

　緩やかに朽ちていく工場の廃墟、折れた鉄骨、赤錆、夏の喧騒。 　絵の具の鯨と啼きやまないヴァイオリンの弦。 「僕はここで絵を描いてるんだ。なんの意味もない絵を描いている」 　…

祖父はヘンリーに謎めいた言葉を残して亡くなった。これから少し後、それから6年後、ホールで待ってる、と。ヘンリーは何のことかわからなかったが、しかし祖父の葬儀の夜、玄関ホールに降り…

世界はあっけなく終末を迎えることになりました。 どうやら僕ら人間は全て死に絶えるようなのですが、特にそれについてなにも思うところはありません。 けれど、僕の幼馴染であるやえが一…

僕は要らない物、僕らは要らない物。

自分じゃどうにも出来ないことを綴る文です。世界の理不尽に流される少年少女の心情を描きました。 暴力描写がたまに入るかもしれません 書いてほしいテーマがあったら是非リクエストお願い…

退屈な日々と、そんな毎日に思うこと。 詩と呼ぶには生煮えすぎる、そんな文章達。

高校3年で夢無し進路希望無しの僕。 新社会人でやっと受かった会社の上司がクソすぎて人生やめたくなったオレ。 勉強も仕事もできるが空気が読めない29歳フリーターの俺。 分岐点は色…

「しゅう、夏休みそっち行ってもいい？」6年間画面越しに会話を続けてきたネット友達であるアキに、突然そんなことを言われた。 そこから僕らは、夏の終わりを共に過ごす。

僕はカラスだ。話せるカラスだ。 話せるといえども、タブレットや、筆記用具の類は必要だ。 そんな僕の、ある出会いと別れに関する物語。