「なかま」を含む小説

双子の妹と入れ替わっていたことの謝罪は、次第に母親の罪の糾弾へと変貌していく。 この短編小説は、僕が書いているダーク百合短編集『夕喰に昏い百合を添えて』のなかの１つです。この短…

今、若者を中心に人気を誇る冒険譚の作者であるジャイルズ・オルコットは、仕事仲間のバーニーと喫茶店で打ち合わせをしていた。ところが話の途中で、無頼漢たちが押し入ってくる。危機が迫る…

『ディ・ア・レ・スト』の続編（外伝）です。後日談的な。 （本編→ https://kakuyomu.jp/works/1177354054935099985　） 《Ⅰ醜聞　ーイヴ…

感情なんて非効率的だ。 人類がそう気がついてから、それなりの時間が経った。いまでは、感情を身体から切り離してアプリ化しておくのは当たり前のことだ。 アプリを起動すれば対応した感…

本作品はTwitterでの#フレーズ泥棒 という企画のなかで作った物語です。(詳細はあとがきにて) 言いたいけど言えない。言うのが怖い。でも言わなければ伝わらない。そんな少女の…

　両親が死に、親戚の家に引き取られた俺。 　高校卒業と共に家を出た俺は、いわくがありそうな格安物件に住むことになる。 　日中は工事現場で働き、コンビニで夜勤……多忙な日々のなか…

宇宙人と戦争中の地球で、戦争のためだけに作られたロボット少女が、浮浪児の少女と出会ってしまったことで、価値観が変わってしまう。これは愛か、バグか。 この短編小説は、僕が書いてい…

高校に通いながら探偵の仕事をしている主人公。 受験勉強と仕事どちらも大切だからこそ一生懸命に楽しんでやっている。 そのなかで悩みの種が怪盗の存在。

高校生の田中一《たなかはじめ》は、 早起きをしたので早朝の学校へ登校する事にした。 誰もいないであろうと足を踏み入れた教室には、皇崇《すめらぎたかし》がうつ伏せに倒れていて、そ…

渚が家に戻ると、部屋が荒らされていた。 雷鳴轟くなか買い物に出、戻るまでの、たった十五分ばかりの間に。 誰が。なんのために。どうやって。 人智を超えた力のように思えた。 雷鳴。停…

異世界から侵攻され滅ぼされかけている世界で、最善を直感する超能力を持つ「私」は、異世界と交戦する組織のなかで不遇の日々を送っていた。 言葉は信じてもらえず、逃げようにも「ここにい…

三木京平は幼馴染である修善寺なずなを傷つけて以来、彼女を避けて生きてきた。だが、高校二年になって彼女と再会した彼はどのように接していいか分からず苦悩する。そんななか彼の周囲で不思…

秘密結社、魔女、ポスト、脱皮、口……彼女のせなかの傷の理由と、その理由。

緩やかに「おうち時間」が求められている世のなかだけれど、僕は敢えて外に出る。

飢えた獣のような人々が暮らす"穴"のなかで生まれた少年、ソラは親友であるマミヤと死と隣り合う空疎な生活を送っていた。 幸せではなかったが、二人でいたから不幸ではなかった。 し…

　親を失い天涯孤独になった一人の青年は、旅先で出逢った男に「家族になろう」と誘われる。 　生きるため、仕方なく彼らに同行し、旅を続ける青年の心のなかには、いつしか家族への愛情が芽…

物語に登場するのは３人の男女。 主人公のコウヘイは美大をでたあと定職にもつかず、フワフワ生きてるダメ男だった。 そんな彼の身におこった不可思議な出来事。 それは、一枚の絵に関わっ…

未知のウイルスが世界にばらまかれたことにより、自粛生活を余儀なくされた「私」は、今日もSNSを見つめる。そこにあるのは世界に対する不平や不満。あるいはそれに抗う人たちの笑いや喜び…

　ひきこもり底辺配信者の高校生の白谷飛鳥は、変わらない日常への退屈と両親への罪悪感で常々死にたいとこぼしていた。そんな白谷は女神のように美しい、神々しい少女に殺されて異世界にリス…