「＆掌編」を含む小説

高校時代、僕は同級生と『トルエンMAX』という漫才コンビを組んでいた。文化祭のステージで披露したネタは大ウケで僕等は「プロでも通用するんじゃないか」と本気で語り合った。けれど、卒…

高校生男子・大内の片思いの相手である美少女・陽葵が、ある日「気になってる人ための練習」と言って、大内に弁当の試食を頼んでくる。 大内は内心落胆するが、好きな子の頼みとあっては断れ…

歌迷踊は風呂に入っている最中、突如として現れた鼻息が荒いおっさんに襲われそうになり……（「黒き死神が笑う日」）。 少年はリンゴで構成された生き物――アップルライオンとともに、最近…

冷たい夜の中を走る自動車。 友人に連れられて、静かに物語は始まった。 ＊＊＊ 今からちょうど一年前に書いていたお話『twin.』の序章の一節です。 供養として、ここに置いてお…

共契山(ともちぎりやま)で肝試しをしたトトとカカはうっかり帰り道の山道で形見の数珠を落としてしまう。無事、途中の山道で数珠を見つけたカカは数珠を探しに山道を戻っていったトトを追い…

高層マンションに住む会社経営者の男。 仕事に忙殺される合間を縫って受けた健康診断で、肺がんを告知される。 帰宅し、重い気分を抱えながら、ベランダで一服喫む。 ガラス越しに身重の妻…

俺は売れなくなった小説家である。 昔の稼ぎを取り崩しながらのスローライフを送っている。 最近のお気に入りは、廃校になった小学校のプールサイドで、一服つけてのんびり昼寝をするという…

高層マンションのベランダから、僕は虚しく紙飛行機を飛ばしている。 渋沢栄一、津田梅子、偉人の肖像画が刻まれた紙切れを使って紙飛行機を折っている。 ありあまる札束も、僕の心を暖める…

　些細な事で大切な彼女が部屋から出てこなくなった。 　どうして彼女は出てきてくれないのだろうか。 　痺れを切らし、僕は扉に手を掛けた。

ご来店有り難うございます。 店主の京野薫です。 当カフェバーでは、アイルランド料理やウイスキー、ジャスミンティーや様々な季節のスイーツと共に、様々な方々の日常を切り取った物語を…

誰も彼もが争い傷つく。それを見ている人間でさえも。 人類は、おしなべて不幸だ。

ツイッター（Ｘ）に投稿してみました。長編は無理でも掌編なら。と思いつつ、短編になりうるポテンシャルのアイディアを掌編に纏める小技、というのも必要なんだなあ。

＃ジャンル不問＃発表済み短編「35作」 ＃新作あり「悪を裁くなら最後まで！」 ＃最後の短編集＃短編集「第19弾！」 ＃過去の短編集 18弾「https://kakuyomu.jp…

WIRE05 at 横浜アリーナ from 6PM to 7AM.

「１４０字じゃなくて、もう少し長いお話はありませんか？」とご所望のアナタにいいお話。少しだけ長いけど、それでも１分程度で読めちゃう「おやつサイズ」の物語。「そういうこと？」「ちょ…

ありそうで、なさそうで、ありえそうな日常を舞台にしたほんの僅かに不思議な小説。