140字掌編
@kaimon924
第1話 小さな書店
小さな書店がある。北向きの入り口、間口よりも奥行きがある。入り口に雑誌、壁は天井まで本棚。真ん中に南北に、島のように背の低い棚がある。入り口からみて、斜め向かいの奥に、眼鏡の店長が、文庫本を読みつつ座っている。地図に載って無いその書店は、紙の本が無くなっても、夜の、中に、ある。
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