ホワイトアウト
スクワッロ
ホワイトアウト
「なんか今日雪降ってる?スベりやすいな。」
ボケた友だちが言う。こいつがスベっているのは何も珍しいことではない。ただ今日は違うのだ。全校生徒の前でいったのだ。いつもみたいに俺達の前で言うのは別に構わない。慣れているから。ただ全校生徒の前というのがいけないのだ。俺も同類に思われるじゃないか。「聞いていた人はすぐに忘れているんだ」と言う人もいるが、そんな言葉はなんの慰めにもならない。それに、その発言は人を舐めすぎだ。そんな簡単に忘れるものか。第三者だから言えるんだろう。なんと無責任だろう。そんなこと思っていたら、そういえば俺はなんにも言ってないな。というのに気付いた。この間わずか1秒。俺はまだステージに居る。光を浴びていて、目の前には白い光がある。よく、「頭が真っ白になる」というが、それはこの光景の印象が残っているからなのだろうか。絶対そうだ。とりあえず私が覚えているのは観客席の様子はわからなかったということだけだ。気持ち的には、空に喋っている感じだ。ただ空と違うのは、反応が返ってくることだ。白い光の中から笑い声が錬金される。スベってたから笑い声は聞こえないはずではと思った人もいるといるんじゃないか。俺もそう思う。ではなぜ俺の記憶にあるのか。自問自答を重ねた結果、現実逃避を理由に幻聴を自分自身で作り出したという答えしか出てこなかった。そんな訳あるかっっっ
謎を残したままの文化祭の劇終了後のインタビュウの記憶を思い出す日は来るのか!
ホワイトアウト スクワッロ @sukuwarro
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
呟き記録/葉月林檎
★123 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1,308話
不文集/石嶺 経
★127 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1,124話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます