「菊よ…」を含む小説

先日、青やピンクに着色された菊を買いました。とても、きれいです。２３年２月２３日。

桜や園庭で有名な近所の公園。その桜には主人公が少年時代から花を咲かせない「枝」があった。 時が過ぎ、その公園の植木職人に弟子入りした主人公はその「枝」を切り落とし、過去の映像を見…

菊端美青には、幼馴染でもあり彼女でもある想花という大切な存在がいる。高校入学前に告白を受け、そこから付き合い出した関係に、これまで以上の関係の進展に思いを馳せていた。 そんな希望…

　絵が上手だけど、話を考えるのが苦手。周りを意識しすぎて上手くものを言えず、流されてしまう菊乃シュウ、21歳。ある日、出版社へ漫画の持ち込みへ行った帰りに、小野ユイという高校生に…

三葉はぎっくり腰で入院した祖母に替わって、祖母の経営するアパートまほろば荘の大家に臨時で就任した。しかしそこはのっぺらぼうに天狗、お菊さんに山神様が住む、ちょっと（かなり？）変わ…

おそらくは、昭和20年代前半、東北は仙台近郊の寒村にて。 復員兵の「俺」は、満州から故郷に帰還した。 菊の花を手向けに向かったのは、妻である薫の墓だった。 しかし、そこには先客が…

色褪せても大丈夫、植物の花の「くれなゐ」は連鎖するのだと、しばしのお別れに来たシジミチョウが教えてくれました。

　高校になった藤ヶ谷涼（ふじがやりょう）は、中学の時に付き合って、そしてすれ違って、いつの間にか自然消滅してしまった元カノ――菊原紅葉（きくはらくれは）に未練を残していた。その未…

奇妙な家具を集めた館の主人、三橋菊道が殺された。事件現場の部屋は完全な密室。部屋には被害者の孫である直久が怯えた様子で座り込んでいて……

明日で、世界が終わる。 高校生の弓弦(ゆづる)と陽咲(ひさき)はそんな日の夕方、二人で花火をしていた―― ＊クロノヒョウさん主催の自主企画「第38回『2000文字以内でお題に…

　つまらなかったら言ってください。面白いにかけます。つまらなかったら、死んだっていい、

孫に車椅子を押してもらい、鵠沼の海に連れて来てもらった老人、白藤は海を眺めながら人生を振り返る。そして昭和十一年に起きた二・二六事件でクーデター未遂を起こした元士官候補生との出会…

代筆屋を営む私の元に、一人の旦那が手紙をもってやってきた。 それは、菊乃からの手紙。 旦那から受け取った扇子に書かれた返歌を読み、行動する。

和風ユニット〝霹靂神〟を組んでいる幼馴染コンビの輝恭と菊司。とある音楽番組で元メンバーと再会したのをきっかけに、輝恭は菊司が抱いていた想いを知ることになる。

　皇国は隣国オルデアインに続き連邦王国との戦争状態に突入する。皇国国家騎士団黒騎士隊副隊長のマリオン・ウルフは上層部の命令でハンノーファーにある中原最大のトゥルーパー工房「ランツ…

喘息持ちの女子高生、佐々木茜は何にも打ち込むことができなかった。心が震える瞬間をずっと待っていた。そんな時、剣道少女、宗則菊一と出会う。彼女の素振りはその場の空気を、私の退屈を真…

　かつて肥前の支配者であった龍造寺家と、九州征伐以降支配者となった鍋島家の因縁、復讐者である化け猫とそれを討ち果たす鍋島家の忠臣――という粗筋を今風の伝奇系ライトノベル風時代劇に…

室町時代後期に成立したとされる異類婚姻（怪婚）譚「かざしの姫君（菊の精物語）」の現代語訳を試みます。テクストは新日本古典文学大系54『室町物語集 上』所収の「かざしの姫君」（市古…