「普遍」を含む小説

正義はこの世で一番都合よく解釈される概念かもしれない。 でも、この女は、何が何でも普遍的な正義をこの世に捩じ込もうとして弁護士になった。 この女の属性は弁護士ではなく『正義を気取…

生まれてこの方、容姿を褒められたことなくキモいと後ろ指さされ続けてきた我ら同胞よ。 わかってはいるさ、過去の美術画を見てもわかるように、美の基準というのは相対的なものではなく、あ…

わたしは、放課後になったら花屋のお姉さんと一緒に過ごすことにしている。 わたしという個人の価値は、少女という普遍の価値より低いのか。 花屋という「残酷な仕事」をするお姉さんにとっ…

太古から人間は変わらず、予想し続ける

　　　　　『『『◯』』』　 メタ言語なる――《観エズ聴ケズ触レナイ》何カ――。拡張並列生命クラスタとして――球体幾何魔法陣――アルゴリズムに、宙デ踊リ歌い奏デ――ホホ咲ム…

業界の覇権を握った文具メーカーの副社長は女子小学生。 彼女は『普遍的な経営理念に基づく』事業を追い求める若き社長（養父）をサポートする。 少女はチートなんか要らないとつぶやき、カ…

少年ローグはただの凡人だ。 至って普通に成長して、至って普通に子供を作り、至って普通に死を迎える。彼は先のわからない未来を自分はそういう生き方をするのだと、漠然と理解していた。 …

人気、実力、やる気と、無い方で三拍子揃った崖っぷちアイドル新田奏。 そんな奏が自身のアイドル生命の終わりを悟った時、ふとしたきっかけで自分のなかのもう一人の自分「アイツ」が目覚…

　約1000年前、神々の時代―― 　秩序の神・チトと、その双子である破壊の神・ライクレアは、世界の覇権を巡る戦争を引き起こした。 　他の神々、古代人、精霊、魔物……世界の生きと…

　一九六一年のデイジー・ベルからちょうど百年。知性の定義は未だ困難なままだったが、ついに人類以外の知性が社会の枠組みへと取り入れられた。 　公安警察に属する男は、監視役であり相…

考えてみよう。世界の定義とはなにか。名だたる哲学者、創作者たちは様々な尺度を使い「世界」を表現してきた。一人間たるこの少女もまた、世界を考え、そして表現する。

厭世捨人、尸人、商人、用心棒に、狐狸妖怪。 人形師、傭兵、書生からうら若き処女まで── ──これは、彼等にとっての、”普遍的“な愛の一部。 ※同性愛、残酷描写を当たり前に使…

テキスト、文字列だけで表現を目指しています。 そのうち普遍化したいですが今回は、とりあえず。

地方新聞記者、ルクス・フックスはテロによって失ったエミリアの死をきっかけに戦争経済の真実を知るために旅に出る。外交官、包帯の少年、ジャーナリスト、様々な出で立ちの人と出会う旅の中…

　西暦2121年……人類は超常力たる『個性』を普遍の能力として獲得。さらには飛び抜けた異能の力である『孤性』をも生み出した。『オンリーワン』ならぬ『ロンリーワン』を持つ少年少女達…

素人詩人の徒然なる詩歌です。連作短編なので、お好きなものからどうぞ。 同著者なので連載中作品のネタバレが含まれることがあります。

田舎には何にもないレッテル。現在ショッピングモールとネットの存在が少々半端な田舎者感を作る。 この詩では私にとってのネットの存在を描く。 ネットの世界に頭をたゆたゆさせていけば…

　精霊との対話『詠唱《アリア》』によって、魔法が普遍的に広まった世界『フロンティア』。 そこで、流浪の旅をしながら商人として、オリジナルのマジックアイテムを売っていた主人公メルク…

二次元の女の子しか愛せない残念イケメンの雅之。恋心の芽生えに戸惑う和希ーー。千年前も、今も、人の想うことは同じ。人の普遍的な想いを描くことに挑戦したオムニバスです。すべて１話完結。