「掌編 純文学」を含む小説

名も無き司書と、名も無き死者の書に纏わる物語。

彼女は今日もシュレッダーをする。そんな彼女から俺は目が離せない。 オフィスを舞台にした恋愛掌編。さくっと読めます。

静かな冬の夜を思って読んでいただきたいお話。 最近筆者が好きだなと感じた一瞬の、ただの切り抜きです。

掌編です。 ある冬の日。

買い物帰りに通る道にはいつも笛の音が響いていた。

自主企画【三題噺 #45】「リズム」「芳香」「ノック」で書きました。

「予が目下執筆中の長篇小説の素材のひとつ、ゴルゴーン姉妹のメドゥーサが平安朝に訪れた事を記した史料の一部である」

色の無い紙束に綴られた未完の手稿には、如何なる題名も著者名も記されてはいない。だが、そのお話は「わたし」と言う読者を得た事を機に、中断していたお話の続きを語り出した。この「わたし…

何故にこんな場所で、傘をさしたままトランク一つだけを抱え、泣きながら歩いている女性、それもどうやら海の向こうからやってきたであろう女性がいるのだろうか。 とある町で偶然であった…

《私》と《彼女》は数か月ぶりに、ターミナル駅構内のバーで会う。 バーの中には、どこから紛れ込んだのか一匹の猫がいた。 《私》と《彼女》はバーで過ごしたあと、それぞれの帰路につく。…

舟橋と軽井のふたりは、同級生の葬式の後に、知人の野木の家へと歩いて向かっていた。晩秋の夜道は、静謐で寒々しい。人気はなく、不気味な感じにも襲われ、引き返したい気持ちも高まってくる…

3分あれば読めるショート・ショート。