「戯曲」を含む小説

実際に上演した人形劇用舞台台本です。 ご自由にお使いいただいて構いませんが、 ご利用の際は一言ご連絡ください。

【試し読み用、本編の一部】 　――後ろで、誰かが手を叩いた。 　呆気にとられ、彼は振り向く。 　すると少し後方から、暗い色の服を着た禿げかけた頭の中年男が拍手をしながらやって…

本様式とよく似た議事録をかつて見たことがあります。 議論した人物がよく記された議事録は単なる記録と言うにはあまりに多くを含んでいました。 私たち会社員が日常目にしている記録や文書…

"顔のない人が追いかけてくるの" 顔のない人――――それは、神か悪神か？ 享保《きょうほう》二十年（一七三五年）の秋。 お姉ちゃんは七つになる前に、この世を去った。 月日が過…

　刺青に蝕まれた少年・へゼルは、自らにかけられた呪いを解くために『音楽術師』の住む村を訪れる。しかし訪れた村もまた、人が次々と氷像と化していくという呪いに侵されていた。 　呪い…

　四～五年前に書いた戯曲。

ややダークな異世界・現代間のトランスファンタジー。読み上げ用として制作した作品なので若干台詞が説明臭く、そのわりに地の文が長めでちゃんとした脚本形式にはなっていませんが、それでよ…

大学の演劇サークルに所属する僕は、先輩であり親しい友人である落窪さんが、自ら脚本・演出を手掛ける卒業公演に出演する。落窪さんが夢に着想を得て書いたというその芝居は、「死んだ妹の首…

星と月光が照らす、夜行列車の中で。 現代版・銀河鉄道の夜。 2016年に上演後、「はりこのトラの穴」にて戯曲公開、全国各地の学生によって上演され続けている作品です。 この度、小…

　3つの古典戯曲にまたがる人物の物語を、4000字以内にまとめてみました。

薄暗い雪山の集落『空の街』では十年に一度、生きた少女を山に捧げる儀式『魂の日』が行われている。 飢えと寒さに苦しみ希望を失った民は生きる意欲を失い、流されるままに少女を犠牲にし続…

Title : Salomé Autho : Oscar Wilde 暇つぶしの翻訳どす。変なところ多いかもなので、未読の方はちゃんとしたのから読んで！！ 完成したらビアズリー…

戯曲です。

時期帝となるはずの皇子が謀反の咎で刑に処せられた。 人々はさめざめと泣き悲しんだ。 幸せなときが終わりを告げて、全てを失った皇女は夫と運命をともに・・・ そして、二羽の蝶は月影…

過激な表現がありますので、お気をつけください。 この作品は、戯曲「聲」ショートverです。（序文のみ） 完成したロングver（完結済み：別の形式で公開済み）が別にありますが、現…

体育祭の是非を巡る 滑稽な少年少女の会話戯曲

　大正十一年一月二十日未明、一人の男が殉職した。昆布森郵便局臨時逓送人吉良平治郎。検死官報告書には、旧土人戸主平民と記されている。旧土人…アイヌ民族の事である。 　昭和二十年の敗…

　19世紀後葉、明治維新・戊辰戦争によって、江戸幕府は滅び、七百年間に及ぶ「武士の世」は終わった。250～300地域の藩が割拠し、更に維新軍（討幕派）と幕府軍（佐幕派）とに分断さ…