「初恋 夏」を含む小説

高校２年生の僕は、遅い初恋に胸をときめかせていた。 誰にも知られる事のない、秘めた恋。 そのはずだった。 ５分で読書コンテスト用の書き下ろしです。

あの日……。 あの夏……。 あなたを奪った夏を許さない……。 恋人を亡くした美緒は、ずっと眠れない夜を過ごしていた。 「もう恋なんてしない」 そう心に決めて仕事だけを生きが…

俺は海水夏康（うみみずなつやす）。 俺と夏春茶緒里（なつはるさおり）さんが出会ったのは、小学校五年生の始業式の日。 ストレートヘア。白いワンピースに包まれた清楚な妖精。 それが夏…

中学でパシりにされている不知火人志に訪れた平穏の夏休み。 夜に犬の散歩していると裏山の火球が落下する。 落下場所へ急いだ人志が見たの物はＵＦＯから降り立つ薄い朱色の肌をした同年代…

白髪に赤い宝石のような目をした彼。 吸血鬼と言われた少年は、今年もあの庭に姿を現す。 ひと夏、五日間だけ会える人。 それが私の初恋だった。

瑠衣が遠藤柊と出会ったのは小5の夏だった。 彼は瑠衣に触れる、けど触れて眠るだけ。 関係性に名前がつかないまま、時間は過ぎていく。 いつまでも夢にみる初恋の物語です。

　両親に連れられて訪れたドールの展示会場。当時小学生だった僕は女性向けの展示に囲まれ、どこか恥ずかしさの混ざった居心地の悪さを感じていた。そんな中、ふと目に留まった一つの人形──…

テニス部で全国級の活躍をしていた翔吾。 だが彼は成績を残しながらも半ば無理やり退部しテニスを辞めた。 そんな翔吾に先輩からメールが来る。 その相手は初恋の相手でずっと好意を抱いて…

幼児期に祖母の死に顔に対面すると同時に深淵に対面した中学生レオナ。 彼女は以来　深淵から逃げる事を考えて生きてきた。 図書室のお気に入りの席がブッキングした男子高校生ユキ　彼も同…

父となった悠人は、ふとおかしな夢を見る。自分が体験したものではない記憶。だがそこには確かに彼がいた。これは彼の作り出した空想なのか。それとも……。何事にも期待せず、自分に対して臆…

小学校五年生の夏休み前。隣に銀髪の髪をした女の子が引っ越してきた。 言葉が通じない、どうしたらいいかわからない。でも、一緒に過ごす時間が言葉の壁を取り払い、想いが通じた。いつかは…

将来は画家になるという夢を持った少年「僕」と能天気にヘラヘラと毎日を過ごす幼馴染「真辺茉奈」――そんな2人へ、ある夏休みに1本の電話が掛かってくる。 【真辺茉奈は、48時間後に死…

山梨県の山間の農村、葉月村。 大学生の日和圭太は、タイムカプセルを掘り出すため、八年ぶりにこの村へ訪れた。 日和がタイムカプセルに入れていたものは、小学六年生の夏、川で死んだ早…

清少納言が書いた枕草子。春は明け方が美しく、夏は夜、秋は夕暮れが美しい。そして冬は朝が美しいという有名なフレーズがあります。そんな各季節の美しい時間に恋が進展したら、というテーマ…

俺の名前は一ノ瀬紡。私立の名門男子校である聖暁学園高等部の一年生だ。俺のモットーは「普通」の人生を送ること。このまま聖暁学園をいい成績で卒業し、いい大学へ現役で合格して、いい会社…

　高校１年生の『水葉（みずは）』は、水泳部の部活の練習中、あの忌まわしい８月１１日を迎えていた。その日、その地域で小さな地震があった。海岸線から近い学校のプールで泳いでいた水葉は…

高校進学のために単身、東京へ出て来た大貫孝志。 彼の生まれた群馬県みどりさわ村には中学校までしかなく、 その故郷もダム建設によって、じきに廃村となる運命となっていた。 孝志…

新学期が始まり、桜が散り始めている春。 俺は幼なじみの星華といつものように学園へと登校していた。そんなある日、中途半端な時期に転校生の未生がやって来た。そして、未生は俺にこう言っ…

　それなりに不自由なく暮らせる日々は、僕を怠惰にした。夢の存在を忘れかけている冴えない中年男性冴木実は、仕事帰りの路上でいきなり”ボクとセックスしない？”と誘惑をする長身の美少女…

瑠衣と美緒は夏祭りのくじで手に入れたストラップを探していた。 転校してしまう美緒とお揃いの物ということもあり、諦めきれない瑠衣。 しかし、いくら探してもストラップは見つからなか…