「色褪せ」を含む小説

幼馴染の、とある夏の一日。 前回同様、シリーズを御存じなくとも楽しむことが出来るよう作ってありますが、伏線回収作となっておりますのでそのあたりはご了承くださいませ。 いつも拙作…

いたるところに見せる病害虫の姿。姿見が映し出すおぞましい疾病。見飽きた夢が色褪せず、いつまでも骨膜にへばりつく。 具体的な描写はほぼないけれど残忍だし暴力的かもしれません、読む人…

世界が変わった。周りが堕ちた。皆みんなミンナ変わってしまった。もう僕にはなにもなくなりそうで、自分がジブンである事も忘れてしまいそう。でも、彼女はカノジョだけは居てくれた。離さな…

紀元二千七百年代半ば、鬱屈とした風紀振肅社會。 世界大戰の勝者、樞軸國の想う理想社會は色褪せ、憂う。 儚く脆い微妙な均衡に雁字搦めな大日本帝國に、否、世界に、僅かな緊張が走る。 …

私はジョン・レノンは好きだけど、最後の方の彼の歌に代表されるような「世界はひとつ、人類みな兄弟」みたいなやつが、昔からどうしても納得ができませんでした。 ましてや昨今、ダイバー…

白いワンピースの少女の描かれたつまらない絵画が灼ける瞬間最高の芸術となったのを見た人物は、炎こそすべての真実であり、高次の存在であり、「私」の求める最高の芸術だ、と知ってしまう。…

小学校の卒業式を数日後に控えた明音はバスケ部の卒業イベントであまり話したことが無かった篠田和人から選抜チームに抜擢されてしまう。 思わぬ活躍をした明音は篠田を意識するが、中学は離…

五年前の一月に凍死体で発見された親友は、自殺として片づけられた。 けれど俺たちは知っている。 俺たちの親友サイジョーは、絶対に自殺なんかしないことを。 サイジョーが遺した大量の原…

男は一人で色褪せた列車に乗り込んだ。 長い長い列車の中で男は一人の女子高生に会う。次の駅まで二人は少しの間時間を共にすることになる。女子高生と話しているうちに、男は少しずつ思い出…

十五歳の春に初恋をした誰かさんの詩。

とある貴族と、友人と、奴隷の、色褪せた小咄。

大切にしていたすべては、私の中の永遠

謎の細胞である「E細胞」に感染した人間は破壊を続ける「怪人」へと変貌してしまう。政府はそれに対抗すべく特殊なパワードスーツを身に着けた人間たちを「ヒーロー」として生み出した。 こ…

あの日の想い出は、いつまでも色褪せないエバーグリーン。 遠いいつか、今日の出来事をふりかえった時、まるで昨日のことの様に瑞々しい記憶としてよみがえってくるといい。 この日…

　　　　　後の世に『藝術家』として名を残す事となる『彼』と 　　『中学校教諭』を目指し「教育実習生」として現れた『彼女』が 　　　　　　　　　　　　　　出会う物語。 　　…

　実は人間は眼球も日焼けをしていて、実際大人は子供の頃より色褪せた世界を見ている。 　という話を聞いたことがあります。

少し田舎なところで起きる不思議なお話。 始まりは8月1日。その日主人公は椅子の上で目覚めるが、その前何をしていたかなど最近の記憶がない。 その時直感的に感じ取ったのは「この先は…

これは世に知られる事無く埋もれた一人の名探偵。死後、数十年を経て、一冊の手帳をきっかけとして、その足跡が語られる。 事件史に残る数々の事件に関わり、その謎を紐解いていった探偵とそ…