金色の海に浮かべた花は色褪せて ~秋立13.9冊目~ 恒例・スペシャルバージョン
如月 仁成
ハイビスカスのせい
~ 八月二十五日(土) Morning ~
ハイビスカスの花言葉 あなたを信じます
好きなのか、嫌いなのか。
いつからだろう。
俺は考えることをやめた。
最初の五年。
おぼろげな記憶の中。
今よりも垂れた目で。
今よりも丸い顔で。
今よりも優しい笑顔で。
今よりも甲高い笑い声で。
……今よりも。
ずっとそばにいた女の子。
お隣に、同じ日に生まれてから。
ずっと一緒だった女の子は。
俺と二人で。
大きな大きな腕に抱かれていました。
――それから十一年。
俺たちは。
大きな腕の中にいた記憶をたどり続けて。
その五年間よりも長く。
ずっと三人で一緒にいたけれど。
時が、記憶が流れていくうち。
俺が女の子に寄せる気持ちも。
さらには。
その子の容姿すら変えてしまいました。
昔よりも大人びた目で。
昔よりも線の通った顔で。
昔よりも憂いを帯びた笑顔で。
昔よりも抑えた笑い声で。
……昔よりも。
少し、俺から距離を置く女性。
それぞれの時間が増えて。
それぞれの夢を描き始めて。
あの日、三人で積み上げた砂山も。
時にさらされて少しずつ崩れて行き。
そこに取り残された大きな腕から離れ。
俺たちは一歩ずつ。
違う砂場を目指して歩き出す。
新しい砂山を。
今はまだ出会ってすらいない。
違う三人で積む準備が始まっているようで。
俺は。
不安と。
焦りを感じ始めていました。
――だから、もう一度。
俺は、もう一度だけ。
……好きなのか。
考えることにしようと決めたんだ。
~🌹~🌹~🌹~
この暑かった夏。
最後に選んだキャンバスは。
隅から隅まで真っ黄色。
お日様の子供たちが。
いつ落ちてきてもいいように。
丸いクッションの形に育ったお花が数百本。
お空を向いて、今か今かと待ち構えます。
そんなお花で出来た黄色い海を。
さわさわ笑いながら抜けるのは。
高原を渡るうちに旅慣れて。
涼しい顔が出来るようになった夏風さん。
遠くから遊びにきたお日様の子供たちは。
夏風さんが起こした波でサーフィンごっこ。
手前から、奥の方へきらきらと流れると。
海の端っこから転げおちていきました。
そんな景色を臨む、高原の土手は爽やかで。
斜面に投げ出した足元を木漏れ日にくすぐられていると。
車を降りてからずっと、暑さにしかめていた顔も練乳のように甘く緩んで。
土と草と風の香りを。
心から楽しむことが出来るのです。
眼下に広がるひまわり畑。
目に眩しい金色の景色の手前側。
もいちど波乗りを楽しもうと。
よいしょと登るには随分と高いヒマワリの茎にしがみつく。
ちびっこお日様妖精の姿を妄想していたら。
彼らを、邪魔よと掻き分けて。
金色の海の中から。
真っ赤なハイビスカスを挿した。
麦わら妖精が現れました。
夏風をたっぷりはらんだ。
白いワンピース姿の妖精さん。
俺を見上げると。
斜面をゆっくりと登ってきて。
いつもの場所。
俺のお隣りで立ち止まります。
そして、夏草たちがこぞって触りたがるほど素敵な、真っ白なサンダルで。
暑さにぐったりとしていた小石を。
こつんと蹴飛ばしながら。
「…………みっから無いの」
しょぼくれた顔を。
麦わら帽子の影で曇らせて。
寂しそうに言うのです。
夏のお日様に透けた、真っ白なワンピース。
体のラインがうっすらと浮かぶ。
ちょっとドキッとしてしまう女の子。
彼女の名前は、
軽い色に染めた。
ゆるふわロング髪をなびかせて。
帽子を押さえる腕から香る、爽やかな色気。
……こんなの。
俺の知っている穂咲じゃない。
大人の心を持つ準備。
女の子の体が、女性へと羽化を始める季節。
夏。
そんな大人びた憂い顔が。
再び俺につぶやきます。
「…………みっから無いの」
「そうですね」
「ここから見下ろせば、金のピカピカなの」
「そうですね」
「……金色しかないの」
「そうですね」
「赤いヒマワリ、どこにもうわってないの」
「バカですね」
そんなのあったら大変よ?
幼稚園のヒマワリを塗り直す作業で。
ペンキやさんが悲鳴を上げます。
これだから。
俺は君の事を好きになっていいのか。
それとも素直に嫌いでいいのか。
よく分からなくなるのです。
「あらほっちゃん。スケスケでセクシーね」
汗をかいたペットボトルを三つ提げた。
穂咲のところのおばさんが近付いて来ると。
「…………あたまが?」
そんな返事をするので。
俺の胸の中で人知れず揺れる天秤が。
好きか嫌いかのどちらかではなく。
こいつは高校二年生にもなってどうしてこうバカなんだの側へ傾きます。
「そうね、そっちもスケスケね」
「スカスカの間違いなのです」
ひょっとしてとは思っていたのですが。
本人に自覚があるのなら。
入っていないのでしょうね。
味噌。
そんな、脊髄だけで生きている生き物が。
自分の母親に、悲しい目を向けます。
「赤いヒマワリ、無いの」
ペットボトルを手渡してくれたおばさんも。
自分の娘に、悲しい目を向けます。
「家に忘れてきたんじゃない? ……お味噌と一緒に」
ほんとにね。
今日のこいつは、Lv99のバカなのです。
「えっと、そういうのじゃなくてね? 金色の中に、赤いのがあると綺麗なの」
「なにそれ。そんなに綺麗?」
「…………そんなに綺麗?」
「俺に聞くのおかしくないですか? ここ数ヶ月、ずっと言ってるのは君ですよ」
小さい頃の刷り込みか。
金色の中に赤い色が入っている『アレ』が綺麗だと、こいつはずーっと言っておりまして。
でも、その『アレ』が何だったのか。
思い出せないから、俺に探せとしつこくせがむのですが。
『アレ』とやらを探してあげようにも。
どこで見たのだと訊ねても。
「君、見たことが無いって言ってましたよね」
「ウーパールーパーならこないだ見たの」
「なんでそんな話になった!? ……いや待て。そんなのどこで見ました?」
「ご近所で」
「ウソでしょ!? つぶらな瞳の、田中さんとこの子供みたいな顔した生き物がご近所に?」
「…………それ」
「小太郎君に謝って! ああ、俺が先か」
田中さんちの方へ向けて頭を下げている俺たちを見て。
おばさんがため息を漏らしていたら。
その背中から、大きな声が聞こえました。
「写真の場所、これだったか? 違うならもう一か所行くぞ!」
声をかけて手を振るアロハシャツは。
穂咲のお父さんの弟さん。
まーくんなのです。
そして、まーくんが手を繋いでいるのが。
二才になるひかりちゃん。
その後ろにいるのが、奥さんのダリアさん。
まーくん一家は穂咲の探し物を手伝うため。
唯一の手掛かりである写真を頼りに。
昔一緒に旅行したこの場所へ連れて来てくれたのです。
そんなご厚意を無にする訳にはいきません。
俺は、未だに頭を下げる穂咲の手を引いて。
まーくんのキャンピングカーが停まっている駐車場を目指しました。
~🌹~🌹~🌹~
正面に見える緑の山が。
水面にも、ゆらりとそびえ立ち。
その頂をのんびり横切るボートは。
オールも回さずに、山頂からぱしゃんと飛び出した魚の光にはしゃぎ声。
ここは、湖畔のオートキャンプ場。
木立のおかげで焼けていない砂利の上にタープを張って。
まーくんが焼いてくれたステーキで舌鼓。
そんな、少し早めの豪勢なランチ風景の中。
ただ一人。
俺が涙で頬を濡らしていると。
膝に座らせていたひかりちゃんが。
いーこいーこして慰めてくれます。
「どうした
「いえ、味としてはいまいち」
「なんだとこのやろう」
「それより、旅行に来て、俺以外に仕事をしてくれる人がいるなんて初めてで」
Tシャツの胸元をグイっと引っ張って嬉し涙を拭っていると。
ひかりちゃんが真似をして。
ケチャップまみれの口を拭き始めました。
俺にとっての家族旅行とは。
父ちゃんと母ちゃんと穂咲のおばさんがビールを飲んで。
そのお世話を一人でこなす過酷なイベント。
だというのに。
今日、俺がやったことと言えば。
タープを張ってテーブルを出して椅子を組み立ててバーベキュー台をセットして炭をおこして野菜とお肉を切っただけ。
「みんなが飲み物を自分で取ってくれるなんて! お肉を他の人が焼いてくれるなんて!」
「どんな環境で育ったんだよお前」
まーくんの同情に。
関係者の一人が、顔を逸らしながら缶ビールに口を付けていますけど。
……そういえば。
その缶だけ、当たり前のように俺に運ばせましたよね?
「道久君の親父さん、確か細い人だったよな。重いもの持てなそうだもんな」
「腰は体の基本だから鍛えるって言いながら、五百のペットボトルを両手に持ってぎっくり腰になったほどですので」
「乙女か!」
まーくんのツッコミを耳にしたダリアさん。
食器を自分の手元に重ねながら。
グレーの瞳を俺たちに向けて尋ねます。
「チカラが弱いと、乙女?」
「まあ、そんな感じがしますけども」
俺の返事に頷いたプラチナブロンドが。
ヨイショと声に出した後、ペットボトルの蓋を掴んで。
「ヨイショ。ああ、ドリンクの蓋が開かない。乙女ダカラ」
「お前、その前のヨイショで巨大なクーラーボックス持ち上げてるからアウト」
「よく持ち上がりましたね、それ」
車から、まーくんとふたりでひーひー言いながら持ってきたのに。
見た目と違って力持ちな人なのです。
しかし、乙女か。
さっき車の中で話したことを思い出します。
おばさんが、俺が穂咲のスケスケに鼻の下を伸ばしてたなんてウソを言うので。
ムキになって否定していたら。
まーくんが。
大切なことを教えてくれたのです。
女性は十八歳くらいから。
結婚バトルを勝ち抜くために、大人の顔つき体つきになるのだそうで。
穂咲も、もうすぐ十七ですし。
どんどん大人っぽくなるのでしょう。
穂咲のことをどうしたいのか。
結論を出さなければと感じていた俺には。
お尻に火がつくようなお話です。
……まあ、そんな貴重なお話の後。
結婚したら元に戻るとか、余計なことを言ったから。
奥さんのダリアさんに頭を叩かれて。
さらに。
子供が生まれたら、こんな具合に男みたいな腕っぷしになるとまで言ったもんだから。
目つぶしまでされて。
……運転中なのに、目つぶしされて。
崖から落ちる直前というスリリングな体験と引き換えに得た情報は。
『ママは強し』
あれ?
なんだか、言いたかったことと違う結論に達してやしませんかね?
――ダリアさんが食器を運ぶかちゃかちゃリズムにのって。
森の音楽隊がメロディーを奏で始めると。
騒々しいほどのコンサートホールが。
甘い緑の風で満席になるのです。
のんびりとした時間。
穏やかな景色。
そして何よりも。
上げ膳据え膳。
ビバ、湖畔のキャンプなのです。
「それにしても、なんでここに来たのかしらね。山なんか来たってしょうがないと思わない? あたし達、山ん中みたいなとこに住んでるんだから」
俺がひかりちゃんの手を取って、ゆーらゆらさせていたら。
おばさんが、珍しく穂咲みたいなことを言い出しました。
「なに言っているのです? 俺たちが来たいって言ったから来たのですが?」
「そうじゃなくて、パパがここに来たいって言った理由が分からないのよ」
ああ、なるほど。
十三年前のお話ですか。
確かに、風光明媚な所ではありますが。
有名な観光地でもないですし。
しかも俺たちにとってキャンプなんて。
自宅スタートで、徒歩で楽しめるレジャーですし。
考え込む、と言う程でもなく。
ぼけっと理由を探っていた俺たちの中央。
キャンピングテーブルの上に。
穂咲が写真を一枚置きました。
「きっと、これを見たかったの」
その写真は、穂咲がアルバムから見つけ出したもので。
右端の日付をヒントに、まーくんがこの場所へ連れて来てくれたのですが。
肝心の、写真に写っているものと言えば。
黄色の濃淡で出来た波ばかり。
これが何なのかさっぱり分からないのです。
「こんな写真、あの人どこで撮ったのかしら」
「小麦畑でもなかったみてえだしな。ダリア、こういうの得意だったよな。何に見える?」
まーくんがノンアルコールビールの缶を傾けながら訪ねると。
ダリアさんは、キャンピングカーからエプロンで手を拭きながら現れて。
キャンピングチェアーに体を沈ませて、いつもの無表情を傾げます。
「
「うるせえ。そこに写ってるものが何か聞いてるんだ」
「…………雲?」
「飛行機から撮ったってのかよ」
いつも変な事ばかり言うダリアさんですが。
確かに。
逆さに見れば雲に見えなくもありません。
……でも。
日付が付いてるので。
向きはこれで合っているのでしょう。
やはり上から下に向けて撮ったようです。
沈黙のテーブルに、穏やかな風がそよいで。
シジュウカラの声が、ツツピンと木陰を満たす中。
首をひねりつつ、レモンの炭酸水をペットボトルからすすると。
膝の上からひかりちゃんが手を伸ばしてきたので。
ミルクが注がれた小さなコップを手渡してあげました。
「やっぱ分かんねえな。実は失敗写真なんじゃね? 兄貴、写真下手だったし」
「確かに。ほっちゃんが探してる金ぴか、ほんとにこれ?」
「それかどうか分からないの。でも、金ぴかが見たいんじゃなくて、金ぴかの中に赤いのがあってね? それを見たいの」
こいつはずーっとこればかり。
おぼろげな記憶。
見たこともない記憶。
でも、ヒントはこの写真しかないわけで。
「これが何の写真か解読しない事にはどうしようもなさそうなのです。ダリアさん、これが何に見えるか、他に思いつきました?」
「そうネ、分かった」
「え? ほんと!?」
「……正次郎さん、正座」
「なんでそうなった!?」
一体何が気に入らなかったのやら。
ダリアさんが突発性お説教おばあちゃんを発動させて。
それにまーくんが猛反撃していますけど。
写真の解読はともかく。
こちらの勝負は時間の問題でしょう。
「ぴかりんちゃんにミルクをあげるの、一才マデは私の仕事。それ以上は正次郎さんの仕事」
「もうこいつ、牛乳は自分で飲むだろ!?」
「ミチヒサ君がコップを渡してたノデ、正座」
「そんな屁理屈で騙されねえぞ! 俺を正座させて楽し」
「正座」
「もうとしてるだけだろ! いつも素直に従うとでも思ったら大まちが」
「正座」
「はい。……いてえ! 砂利の上で正座って、思いのほか弁慶に激痛!」
まるで江戸時代の拷問のよう。
でも。
涙目になったパパを見かねた天使ちゃんが。
俺の膝からぴょこたんと飛び降りて。
砂利の上をよたよたと駆け寄ると。
……腿の上にどーん。
ほんとに。
江戸時代の拷問が完成しました。
「いでででで! 我が娘が重たくなったことがこんなにも嬉しいのに、なぜか悲しい涙が止まらない!」
「ひかりちゃん。パパは広義に解釈するとお仕事中だから、こっちにおいで」
俺が呼んでも。
ひかりちゃんは、お得意のいやいやで。
パパの腿に座り込んでしまったのですが。
さっき、デニムスカートの後ろポッケに小石を詰め込んでいたはずなので。
完成度が半端ないことになっているのです。
「お尻をぐりぐりさすな! やたら痛いけど、何入れてるんだよお前!」
「サスガ、私のぴかりんちゃん。用意周到」
「ほんとにもう限界! 俺の弁慶、実は牛若丸だったことが良く分かった!」
言いたいことは分かるのですが。
牛若丸だったら、弁慶より強いのです。
などと言っている場合でもないでしょう。
俺はいやいやと体を捻じるひかりちゃんを無理やり持ち上げて。
罪人を解放してあげました。
そんな様子を笑いながら見ていた穂咲のおばさんが。
早くも二本目のビールの蓋を開けながら、まーくんに話しかけます。
「まーくん、パパと同じで痛いの苦手よね、力は強いのに」
「いや、力は兄貴の方が強かったぜ? 俺は頭脳派。お義姉さんと同じタイプ」
「そういやここに来た時も、二人でビール飲みながら朝までチェスやったわよね」
急に昔話をはじめて楽しそうに笑い合う二人ですが。
じゃあ再戦だぜとか言いながら立ち上がるまーくんですが。
ちょっと待って?
「朝まで? チェス?」
「ああ! お義姉さん、つええんだぜ?」
「俺たちをほっぽらかして?」
「だって、お前ら…………、あ、そっか」
急になにやら思い出した様子のまーくんが視線を向けると。
おばさんが、そうだったわねと前置いて。
「あんたたち、パパと一緒に山で一泊してきたのよ」
「そうそう。三人で出かけたと思ったら、帰ってくるなり登山の準備始めてさ」
「どこの山?」
「さあ? 綺麗だったって言ってたわよ?」
「兄貴はそこで撮ったのかな、この写真?」
まーくんが首を捻りながら手にした写真を。
穂咲がしゅぱっと取り上げます。
「早速行くの!」
「なに言ってるんです君は。どこの山か分からないのですよ?」
いつもいつもそうやって。
気持ちだけで前に突き進みますけれど。
君は、山ってものがこの世にいくつあるかご存じないのでしょうか。
その場所を見つけるまで幾千幾万と山に登り続けたら。
君の名前、うっかり歴史に残っちゃいます。
「まあいいか。せいぜい頑張って登って来るのです。夕飯までには帰って来るのですよ?」
「……信じてるの」
「何を?」
「信じてるの」
…………そう言いながら。
お祈りポーズで見つめる先は。
「俺を!?」
「信じてるの」
「無茶です!」
「信じてるの」
この無謀な要求に。
助けを求めて見渡してみれば。
……全員で同じポーズだと!?
「せめて、ひかりちゃんだけは手を組んでいないと信じていたのですが」
こうして俺は、ため息と共にキャンピングカーに潜って。
登山の準備を始めました。
……もちろん。
俺の胸の中で人知れず揺れる天秤は。
嫌いの側に、はかりごと転んで倒れました。
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