金色の海に浮かべた花は色褪せて　～秋立１３.９冊目～　恒例・スペシャルバージョン

ヒロインちゃんの奇行にはすっかり慣れたつもりでしたが、思わずツッコまずにはいられなかったため、ひとこと紹介に代えさせていただきました。もぐもぐしちゃダメよ。

恒例にしてスペシャルバージョン。
まず詩情溢れるタイトルが素晴らしい。どこぞのひとこと紹介とは大違いです。
そして今回のメインテーマ。
金ぴかの中の赤いものとは一体何なのか……？
伏線回収作とのことで謎解き成分多めになっておりますが、デートのようでデートでない、不思議な登山の道中はラブコメ要素もてんこ盛り。
独りで勝手に悶々として振り回されている主人公くんは完全にそんな体質なのでしょう、ラブコメの鑑であります。
それでいてしっかり泣か…続きを読む

風に揺れたる　金の穂先
咲き出でたるは　思い出の花
ふたりの前には　これからの道
久遠に繋がる　優しい想い

お馴染み幼なじみコンビのスペシャルな夏休み１泊２日編です。
安定の穂咲ちゃんにこれまた安定の道久くん。
高校生の男女がお泊りなんて推奨すべきことではありません。
でもこのふたりはあいかわらずの安定の展開です。
そこからのなんとも壮大なクライマックス。
からの……着地はやはり安定の秋立クオリティ✨

１年以上続く秋立シリーズです。
こちらから初めて読まれても秋立ワールドをお試しいただけますが、できることなら１冊目からお楽しみください。
今作で明らかになる主人公の想いには「へぇぇぇぇ！」…続きを読む

昨年の「青いぴかぴか」に続き、今年は「金ぴか」のなかに赤い何か。

いつもながらの幼馴染みからの無茶振りに、文句を垂れつつも世話を焼く我らが道久くん。
今回は何やら心境の変化もあったようで……

忍耐と優しさと、それから温かい涙を教えてくれる「秋立」
それも今回で何作目……かは、わたくしもう考えるのをやめたのですが。

今回の秋立はスペシャル回。
胸がじんわりとする、とても優しい作品です。

記憶をなくした少女と彼女を助けようとする少年。数少ない手掛かりを頼りに向かった先は、山の上でした。若き二人はそこで一夜を共にすることになります。夏ですが、標高が高いので寒くなります。身体を温めるためには必然的にやむを得ない行動に走ることになります。

そしてそこに生まれた奇跡。

「僕の考えは間違っていた……」

彼女の思い描いていたものとは何か？　
時を超える２２のアーティファクトとは？
二人をつなげる人物から託された思いとは？

謎が謎を呼び、謎となるシリーズ第１３．９弾！