「昭和 短編」を含む小説

昭和50年代― 古き良き、懐かしい時代…あの頃の映画館は何でも有りのまさに驚きの世界だった―。

毎日の深夜残業で疲れた体なのに日用品の買い物で休日を潰してしまう主人公、‟私”。 ふと見かけた古道具屋に魅入られたように侵入すると、中には不思議な少女が。 「そのぐい吞みで呑むと…

　時は大正から昭和に移ろいゆく——時代の趨勢。 　村はずれの竹林の奥、「ばけもの屋敷」と呼ばれる古い家に二人の男女が暮らしていた。一人は不器用であまのじゃくな、どこにでもい…

　木崎隆。不器用なヤクザの男。考えることが大っ嫌いで、面倒なことは拳で解決してしまう。義理と人情は大事にします。何を考えているのか分からないから、女は苦手です。でも、心に決めた、…

武蔵原《むさしはら》大学に復学した主人公は、根岸兎角を題材にした介護書籍『常盤橋の決闘』を勧められる。病床の師を捨て、戦いに敗れ、すべてを失った根岸兎角は、武蔵野の萱原を見て何を…

緒方中学校吹奏楽部２年生のアタシは、何故か一つ年上の北村先輩に告白されて、付き合ってた。 そこに２年生から途中入部してきた同級生の上井純一くん。 彼とは同じクラスだっただけ、それ…

　Side　日暮　颯太 　なんの取り柄も無い三十代。 　夢も希望もなくなり、ただ毎日をボンヤリと生きる。 　そんな自分に訪れた転機は何と異世界。 　ただし、剣と魔法の異世界に…

昭和九年、初冬。荻窪に住む物書きの「私」が、妻と喧嘩して酒場に出る。そこで出会った作家の男に、仲直りに郊外に散歩に出るように勧められる。 二人で連れ立って、甲武鉄道に乗り国分寺村…

明治時代を始めたとした近現代の社会や政治のお話。 エッセイ風な文章と、関連人物の史実を元にした歴史小説ごっちゃまぜです。 どれも1000文字前後のお話で、一話完結なので、気軽にお…

性的描写も暴力描写もない異常性を表現しました。 江戸川乱歩や安部公房に触発されて書いたので、 現代のつもりですが、昭和にしか見えません。 2016年ごろのものです。 登場人物は…

あなたの瞳の奥に宿る女たちに、わたしはどう嫉妬すればいいの？ 愛しい人の永遠の一番になりたい愛欲を抑え切れない女としてのもどかしい想いを短編エッセイにしました。 この作品は「ht…

偶数は丁、奇数は半。出る確率は純粋に二分の一である。

日常があわただしいので、短編で書いていこうと思います。 昭和12年、7月に盧溝橋で事件が起こった。 それまではゆるやかだった日本帝国軍は、いきなり将兵の数を増やすことに。 僕は…

死んだ親父から聞かされた犯罪の実体験談。 土建屋で働いていた親父は、役人相手の接待麻雀で知ってはいけない情報を知らされていた！ これは半世紀前、社長のカバン持ちとして強要されてい…

昭和17年初夏、徴兵検査が嫌で嫌で、暮らしていた八幡学園から脱走した清（きよし）という男は、線路の上を歩いていたところ、蒸気機関車に轢かれそうになる。線路から飛び降りるも肥溜めの…

和風ダークファンタジーの短編。 平成の最中。 ００年代の初め頃。 僕は祭りで昭和の雰囲気を漂わせた「見世物小屋」へと入る。 そこで生きた蛇を喰らう少女・小雪に恋愛感情を抱く。…

昭和23年初夏。 ミュージシャンの桐原潤一郎は行き詰まっていた。 自分の歌いたい曲を作れば見向きもされず、流行りの音楽をコピーしてもその他大勢に埋もれる。 バンド仲間とは険悪にな…

雨が憂鬱なのは 人の心が曇っているから なんだなあ 　　　　　　　　　　輝輝坊主

中学二年生の大神ライトは父親が残した勾玉型のペンダントに導かれ、テンソリオンと呼ばれる巨大ロボットの操縦者となってしまう。 神社仏閣を襲う〝闇上穢土〟の侵略を止めるべくライトと…

学校へも行かず親からも愛されなかった少女が得た不思議な力。力を使う瞬間がおとずれたとき彼女は。