概要
私は神を愛さない。愛するのは、ただ一人の人間だけ。
時は大正から昭和に移ろいゆく——時代の趨勢。
村はずれの竹林の奥、「ばけもの屋敷」と呼ばれる古い家に二人の男女が暮らしていた。一人は不器用であまのじゃくな、どこにでもいそうな小説家。一人は屋敷の外に一歩も出たことのない、純粋な箱入り娘。
ひっそりと暮らす二人は、趣味も、夢も、抱えている秘密を暴くこともしない、一見するとつかず離れずの関係——と、周囲は思っています。
「でも私は、先生のことを恋愛対象としてお慕いしていますよ。はしたないですが、ね?」
※一部流血表現有り〼。
※本編十話+閑話で完結予定。
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