「後ろには…… 短編」を含む小説

世界最後の本屋が本日をもって閉店する。 私は世界で最後に本を買った客となるべく、会計の順番をどんどん後ろの人に譲っていく。 そんな中、私は建前上の厚意を頑なに遠慮する老紳士に遭遇…

子猫の私は、おかあさんと兄弟たちと“かいぬし”に怯えながら、過ごしている。ところが、「柄が悪い」という理由で捨てられ、絶体絶命の大ピンチ。そんなときに、陛下と呼ばれる人間たちに助…

　授業を終えた学生たちが集う食堂。大切なことを思い出した皇女殿下は、お気に入りの扇の房飾りを無意識の内に撫でていた。 　 　何か喚いているギラッギラのド派手服の赤髪でも、後ろに隠…

十数年に一度の大雪に覆われた街。 電車も運行を見合せ、乗っていたバスすら止まってしまった。 歩いて帰ることになった男の背後から付いてきたのはちょっと変わった男？だった。 あな…

大学一年の事。 ゼミの研究棟には何かがいた。 それは二人を追いかけて――――。

私という人間は性別で言えば男性で、歳は今年五十二になる。歳の割に若いと言われはするが、何か特別な資格や特技を持っている訳ではない。 特筆すべき点といえば「獄卒」ということのみで、…

　いつもの様にいまいちやる気のない水卜は、大祓が行われた影響による大晦日から元旦までのパトロールに相棒のユウリと同じ班の流音とともに駆り出され、終わってからの酒盛りの話をうだうだ…

カクヨムコン『令和の私小説』に応募作品です。 1800字と読みやすいです。

　OLの亜美子は、同期で親友の正美に、一緒に住んでいるヒモの彼氏について愚痴っていた。 　一方で、亜美子の彼氏の宗大は、商店街で知り合いを見つけていた。 　こちらの話とリンクし…

　大学の教室で、彼女はいつも窓際の後ろの席で、ぽつんと座っている。それまで全く話したこともなかったが、クラスコンパで声をかけてみた。すると……。 （元々は「ロングヘアー」「ミス…

＜あらすじ＞　 　朝の来ない国――ネノクニ――に暮らす少女、エミリア。 　彼女の夢は青い空を見ることと母の病を治すこと。 　ある日彼女は母の手伝いで買い物へ行った帰り道に不思議…

　サバンナの森で豹が落ちてきたという。 　それが二人の女子高生の話題だったが……。 （「小説家になろう」「エブリスタ」でも掲載しています）

ある日俺は、横断歩道で後ろから声をかけられた、そこには…

女子は心底嫌いだ。 あんなのは蛆虫以下で存在自体も不要。 ある出来事から中学以降、ずっとそう思ってきたし、女子を徹底的に無視してきた。 女子と言えば、男に要求することばっかり多く…

　35歳という、微妙な年齢に差し掛かった女たちの分かれ道をいろんな視点で書いていく。若干、ファンタジー？？要素含む（汗） 　前にも後ろにも進めない、クレバスのような出来事に直面し…

　ネコは見ている。 　人間は、どうして安心安全を捨ててまで、ギャンブルをするのか……。 　負ければ死ぬかもしれないのに……それでも得をしたいだなんて。 　また人が撥ねられた。 …

俺こと火谷（ひたに）は大学受験を控える３年生だが、そんなことよりこのままでは彼女も出来ないまま高校生活を終えることに焦りを覚えていた。 だが残念なことに俺はイケてもいなければモテ…

夜道を歩いているといつも足音が聞こえてくる。それは毎日毎日ほんの少しだけ近づいてくる。

アナタはまだ　　に気が付いていないだけなんです 身の回りに潜む　　に 何かの拍子に、カチッ、と　　とのチャンネルが合ってしまったら？ 視界の端にいたはずの黒い影は 空耳だと思っ…

幽霊、妖怪、その他、理解できない不思議な話。 そんな話を集めてまとめていきます。 URL、作者名を記載していただければ（収益関係なく）朗読OKです。