「幻想 奇妙」を含む小説

地方都市、上縞町に住む高校生の諸橋明。 ある日、彼が帰宅して玄関のドアを開けると、ある筈の玄関が無い。 見えるのは、薄ぼんやりと暗闇に浮かぶ下りの階段だった。 恐る恐る足を踏み入…

江戸時代後期。近世の終わり際。近代の手前。 徒手空拳の若き学者・平田篤胤はある年の元旦に奇妙な夢を見た。 それは見た事もない石造りの通路。 そこに佇むは牛の頭を持つ異形の怪物。 …

ＩＱ２００以上の天才児・ジャスティンは、平凡な家庭と幼稚な学校にうんざりしながら日々を送っていた。彼の頭の中では学問や物語、考え事が渦を巻いて、もう爆発寸前。そんな中、彼は突然、…

に長らく垂れ下がっていたカーテンのような…黄ばみ、ボロボロになった布を身に纏い、塵と垢で黒ずんだ肌と、つるりと剃り上げた髪をした異形の怪僧…久我寛仁(こがひろひと) 彼の周りには…

幻想と不条理の掌編エピソード連作。

僕は古里へ向かう不吉な旅の途中、束の間の微睡みの中で、その館を見た。館には美しい婦人がいて、ある兄妹の奇妙な物語を話し始めるのだった。

全六話。一話目は夢想の中の熱帯を描くどっぷり幻想もの。二話目は『世にも奇妙な物語』系の現代ブラック・メルヘン。三話目はシルクロード風『異世界夢幻能』。四話目は架空の書物からの引用…

こんな夢を見た。 お馴染みのフレーズで冒頭が始まる、夏目漱石原作の名作「夢十夜」へのアンソロジーとなる怪異譚です。 夢か、現か、幻か。 夜な夜な枕元に降りてくる幻想譚をどう…

一話完結の短編です。 昔、谷山浩子さんのFM番組「ミスティナイト」で採用されたものを改稿しました。

昭和二十年。艦砲射撃の嵐を受ける沖縄。 戦地と化したこの島で一人の日本兵が洞窟に入り込み、静かな海岸にたどり着いた。 そこは黄泉、根の国、妣《はは》の国、常世、ニライカナイ……様…

「御退屈ですか」。そう言って酒場に現れた魔術師は、見知らぬ少女を魔力で獣に変え、首輪と鎖で彼の手首につないでしまった……。 アイドル雑誌のグラビアで、なぜか無表情で虚ろな眼差し…

夭折の童話作家・灰条色を敬愛する高校生、神住月白と榊陽高。かの作家の未完の遺作が存在するという噂を聞いた二人は、大きな手掛かりを得て夜の旧図書館へ忍び込む。そこでついに『灰の国』…

老境近い夫婦が幻想的な西表島に旅行する。旅先で出会ったは不思議な老紳士はいつもひとりでいる。ひとりで食事をし、ひとりでプールサイドに座り、ひとりでカヌーに乗る。そのたびに、彼の横…

どこか不可思議で奇妙な短編やショートショート集です。 連載ですが、全話独立しています。 ※一部のエピソードは小説家になろうでも公開しています。

　パラレルワールドの大日本帝国を舞台にしたダークファンタジー。 　第一の主人公を綾小路家の女中・伊原咲、第二の主人公を咲の主人・綾小路蘭子とする奇怪な群像劇の第一夜。 　 【梗概…

雪が降リ積もる村の中。 おばあちゃんだけが唯一の話相手の女の子。 その子に出来る奇妙な友人、そして・・・ 某小説投稿サイトで載せてたものを改めてこちらでも投稿