まるで「アラビアンナイト」のシェヘラザードが、毎夜、王に語った物語のように、趣向の違う短編が集められた秀作です。幻想的なものから、心がほっこりするお伽話まで、どれをとっても作者さまの頭の中を覗かせて頂きたいほど完成度が高いと感じました。
悲しいのは、こういった類の素晴らしい作品がカクヨムさんでは埋もれがちな事。少しでも多くの「ファンタジー/幻想文学」を愛する方にぜひ、おススメしたいです。
全六話予定という事で、あと一話で完結してしまうようですが、もったいない!
「続きはまた明日」と千夜でも語り続けて欲しいと言う想いを込めて……。