「封筒」を含む小説

高校一年生の夏休み前のある日、少年の元に一通の封筒が届く。 その中には一通の手紙と公開オーディションのチケット、一回り小さいピンク色の封筒が収められていた。 差出人は二年前にアイ…

父を見て、兄を見て、弟はどう生きるのか。

中学を卒業すると女になる義務＝女役（にょえき）義務が発生する世界。 主人公ケイはクラスメイトに女の姿を見られるのが嫌で一時転校をする。 赤紙と赤い封筒、ディストピア社会で引き裂か…

短編作品集『花園浄土』より「夜顔」

　もうすぐ死ぬ予定なので、遺書を書いた。 　今まで隠していた本心も書いたそれを読み返して、片方しかない手で頭を抱えて唸る。 　あの人は案外優しい人なのでこんなものを読んだらど…

　主人公、七瀬魅夜(ななせみや)にある日差出人不明の白い封筒が届く。そこには人狼ゲームのイベントに参加出来る招待状が入っていた。 　賞金に目が暗み参加した七瀬。 　そこに集まった…

そのせいで僕は死人と結婚することになりました。

　高校デビューから一週間。 　僕・黒江翔太郎は、クラス内で形成されたグループに入ることができず、ボッチ生活を送っていた。 （どうして……こんなことになってしまったんだ……っ）…

２０２０年夏のある日。 ２人目が１歳の誕生日を迎えたのを期に、１人目と同じ保育園に入れた百合。 旦那は仕事、子どもは保育園……今日のやることは済ませて一息ついた頃、ポストに郵…

ある日、主人公である蓮（れん）の元に一通の封筒が届く。その宛名を見て蓮は高校時代を振り返る。

小学生の頃、夏休みに訪れた田舎の祖父の家。 そこで祖父の将棋仲間のお爺さん、野元さんから聞いたおとぎ話。 主人公は海賊になり海を渡ったり、盗賊に捕まった姫を助けたり、悪い魔法使い…

こちらの作品は、『小説家になろう』様にて完結しておりますので、続きの気になる方はそちらにお願いします。 『拝啓、3年5組の皆さん。1人100万円ずつ御用意しました。有意義に使っ…

ザルファーグループ傘下の企業に勤務するボーエル・ウッドはその日、上司から客先を訪問するついでに"オメガ産業"と呼ばれる企業へある"茶封筒"を届けるように言われ、ロベルトン駅に降り…

　「嘘生まれの電話相談室」、元精神科医のハルはそう銘打った、嘘を言う電話相談を運営している。 　ある日そこにノートと名乗る女性から電話が掛かって来た。「今日ニュースで訃報をやって…

ある日、俺は家に帰るとポストに宛名の書いてない封筒を見つける。開けてみると、そこには男が首から出血して絶命している写真が入っていた。その写真を同じ高校に通う写真部部長に見せると、…

長いのか短いのか

田井中灯《たいなかあかり》は現在26歳。親に何かを返すこともできず、子供を生むこともできず、ただ病院の中で暮らしていただけの女性である。そして、彼女は現在終末医療施設に転院するこ…

僕らの住む街には、昔からこんな噂がある。 便箋に叶えたい願いを書いて、白紙と一緒に封筒に入れ、その手紙を持って昔は山があったとある場所にゆくとフミコ様という神様だかが願いを叶えて…

喫茶店にコーヒー。 でも行きつけなのは別の理由。 雰囲気と何よりもこの席で過ごすゆるい時間が好き…だったはず。 あの封筒を見つけるまでは。

私には少し特殊な日課があった。 老人ホームに入居している田中さんに毎日届く手紙、看護師の私はそれをこっそり抜き取るのだ――。