「怖くない」を含む小説

短編です。普通の人間にとったらホラーというほど怖くもないかもしれません。普通ではない人間なら、覗き見るのは危険だと思います。それでもよろしければどうぞお楽しみください。

他の友達には絶対言わない、俺のことを下に見てるからかけられる辛辣な言葉。 それでも輪から外れるのが怖くて、俺は今日もヘラヘラと気持ちに嘘をついて笑う。 まるで道化のピエロのよう…

　俺は20年ぶりに故郷の町を歩いている。進学で故郷を離れて一度も戻らなかった。20年ぶりの故郷は廃れていて思い出もくすんでいた。 　実は俺は受験の頃の記憶がない。病気とかじゃな…

ホラーとありますが、そこまで怖くはありません。ただ読者に考えて欲しく、またどんでん返しを書きたくて作った短編です。

　自主企画『同題異話・十一月号　　図書館暮らし。』 　先日火事で家を全焼する悲劇に見舞われた少女、ナオコ。彼女は「図書館暮らし」という怪しげな従業員募集ハガキに導かれ、山奥の図書…

ほー、ほー、ほー、ほー サンタさんの笑い方知ってますか？ その笑い声が少し怖く聞こえるお話！ サンタクロースに拐われる 悪い子には炭をくれる 黒くて怖いサンタクロース！ …

読み方：ラスコ LAst cOHoRt（ラスト・コーホート）の略です。邦内最年少世代と訳しますが、勿論造語です。 架空の東国において現体制を憂えた若者が国家を革命しようとするファ…

僕が片腕のない兄とふたりで暮らすこの谷底の町は、製鉄業で成り立っていて、数百年前から何も変わらないほど穏やかで、時々化け物が紛れ込む。 今年の文化祭にうちの大学の文芸部で配る冊…

『引き受け屋』にストーカー化した元カノを引き受けてもらい、完全に捨てたと思っていた男だが…… ジャンルは一応ホラーですが別に怖くはないです。 どんでん返しというほどのものでは…

登校中に出会った幽霊はあまりにも、綺麗だった。そして、当たり前のように恋をしてしまった。 「あなた見えるの？」 そう言われて振り返ると、そこに居たのは、幼い子供のような可愛らしい…

私はずっと、ずうっと、逃げていたのです。 今となっては、私の存在そのものが夢現なのでしょう。

春に街へ引っ越してきた、小学四年生の宮子。だけど小学校ではクラスに馴染めず、いつも独りぼっち。お父さんからもらった、ウォークマンで懐メロを聞きながら、今日も一人で過ごしている。 …

よく考えたら、某会社のレビューシステム怖くね？って話です。久々の掌編。

霊能一族・一ノ瀬家から勘当された少年は、普通の高校生活を送るため、息を潜めて家と学校とバイト先とを行き来する。 けれど、幽霊を感知する能力が消えるわけではなく―― ちっとも怖くな…

恐らくいつの日かこんな未来は来ると思います。 きっと、魔法と間違えるほどに化学が発展する前に。 そこで私たちは選択を迫られるはずです。 人間として死ぬか情報として生きるか。 不死…

毎日いなされるかわいい殺意のおはなし

家にまつわる怪談のどこが怖いかって逃げ込むべき巣穴を恐怖の対象にしてしまう所だと思います　逃げ場を無くす話 ――― 以前見た夢の実録です　朝っぱらからハードな悪夢の詰め合わせ…

全然怖くないです。 ぱっと書いたので、文章めちゃくちゃな可能性大です。

　私が、初めて実花を見たときに、人形みたいだと思った。信条さんの婚約者ではなくて、飾り物の人形。 　そんな彼女が、私の部屋の床で大の字で寝ているのを見るのはとても不思議な感覚だっ…

お絵描きが大好きな幼児。 彼はある日突然『名前』を書き出した。 誰も字なんて教えていないのに。 なぜ？ 誰かが教えた？ それとも――……？ ※半分実話のため、一部仮名にし…