久し振りに帰郷した主人公は、ふと目に付いたバーへと誘われる。
何故、彼は帰郷しなかったのか、
何故、彼は青春時代の事が思い出せないのか、
何故、バーへと足を向けたのか──
話の最後に『ああスッキリ!』とはいかない。
正直、読後は気味の悪い舌がザラつくような妙な感覚が残る。
しかし、それは自分にも何か逃げ出した過去があるからなのではないか?
そうふと思える作品です。
ちなみに余計かもしれないが、作中の炙りベーコンのじゃがいもサラダの描写がピカイチ。食べたくなる事うけあい。ああ、私もバーに行きたい……