「船」を含む小説

　空を渡る巨船がかつて、この国の沖合に落ちた。 　「ネコ」の主は、その船のキャプテンであった。 　ある時代、ある場所での、彼のむかしの物語。そして今の彼のこと。 　月色相冠（完…

一寸法師は丼の船で川を下った、しかしその先に滝がある事を彼は知らない。 危うし、一寸法師！

「俺はポジティブの皮を被った包茎なんすよ」 「いやそれ、皮にポジティブって名前付けただけじゃねぇか」 ある日、気がついたら素っ裸で異世界の船にいて、密航者として捕まってしまった…

　――ぼくが世界と一番仲がよかったのは、いつのことだったろう？ 　雪の降る日、世界は冷たく閉ざされていた。窓ガラスの向こうでは、白く小さな塊が、大人しい行列みたいに静かに行進し…

No.30 頭を使いながらも楽しめる作品や、企画者が決めたテーマに合った作品を募集するイベント　参加作品　お題「猫」 あらすじ：僕は気づいたら不思議な船に乗っていた。まるで三途を…

異国船打払令が出された年、わたくしはある平城のお堀で生まれました。

時は戦国、戦乱に荒廃した京の都に暗躍する冥道衆。「魔をもって魔を討つ」と呼ばれた鬼流門未月が立ち上がる。人々の血と涙の証である血判で魔神を呼ぶ。 第一部「月影」京都の羅生門の鬼を…

酒に溺れるようになった父は、いつしか家族に暴力を振るうように……そんな父から僕ら兄妹を守ってくれた母は、美しい人だった。 月に一度だけ、母はキリリと美しく装い夜にお出掛けする。 …

「地球」だと思っていたら、「地球」じゃなくて「宇宙船」のなかだった。 中学生になるころ、親友の夕日に誘われ「地球部」に入部した。

人類が宇宙に進出して数百年、とある民間の宇宙船が事故により遭難し宇宙を漂っていた。 船の中には一体のアンドロイドと一人の中年が。 彼らは退屈を紛らわすために毎日チェスに興じていた…

ヒトラー政権下のドイツ。「長いナイフの夜」事件の発生で私の生きざまは大きく変わった。 ホーエンツォレルン家の一員であるエミリア　フォン　ノイエンブルク＝プロイセン王女は13歳で…

『艦内に満たされる水による　船の破壊まで１２分１５秒』 宇宙船の中は　まるで荒れくるう海の中のようであった…- 『水の核』・・惑星一つ分の水を 圧縮して運んでいたのだったが‥（野…

詩を書くとき、私の心は開放される

星船や、天の川を渡ってコンフェティという幻の星を旅する少年二人。 色んな星の文化を学びつつ、二人の中は次第に距離が縮まり…

「御主人様は山猫姫」の物語で語られた、晴凛の婚礼の日から、５０年が過ぎていた。北域国で馬車に商品を積み込み行商をしていた二人の姉妹は、無事に蒼橋商会を再興させ、延喜帝国最大の商社…

住み慣れた宇宙船を追い出され、角川武蔵野ミュージアムに住み着いたホウキ。彼の悩みは航空宇宙研究会の会長、オウギが執筆する奇妙な論文だった。「角川武蔵野ミュージアムは宇宙船のドック…

異世界に転移したコウジ・アラカワがいたのは、なんと宇宙船の中だった。 居場所もないため宇宙航行輸送船スケイルで働かせてもらったコウジだったが、突如現れた傭兵海賊に襲われて船を失う…

地球へ向かう宇宙船が機械トラブルに見舞われる。それはロボット少女と人間の少女の間に惨劇を引き起こしてしまう。 この短編小説は、僕が書いているダーク百合短編集『夕喰に昏い百合を添…

義足の商人と記憶を奪われた人造人間が難破船で出会って冒険するお話です。元ネタはスロットメーカーです。（そういうののＵＲＬってここに書き込んでいいんですかね？）

惑星カナアンｂを目指したその宇宙船は、１２０年もの長旅をいま終えようとしていた。到着の前日になったとき、ある事件が起こる……。