「待っている」を含む小説

バス停に集う社会のはみ出し者。彼らは陽が差すのを待っている。

「初めましてなのじゃ！小官は自衛隊静岡募集案内所の『１等海尉・駿河葵』なのじゃ！今日はある日の出来事を、小説家さんに書いてもらったのじゃ！小官の活躍をみんなに見てもらいたいのじゃ…

白い扉。いつも通り僕はこの病室の前に立つ。この病室の向こうにいるのは、星あかりという名前の女の子。僕を拾ってくれた女の子だ。僕に名前はなかったから、彼女がつけてくれた。僕の名前は…

なにもないかもしれないしあるいはそうではなく何かがあるように見えるのだろうか、いずれにせよ書いたものの空白が胎児のように膝を抱えて眠ろうとする。

ヘリコプターの音を聞いて覚醒した私。見知らぬ人にサリーという名前を呼ばれるが、その人のことを全く覚えていない。これからのことは流れに身を任すことにしたサリー。行きつく先に、何が待…

種類・ジャンル問わず動物が好きな男、 茨木終夜。 何時もの朝、ふと、ネットニュースを見てみると、それはあった。 『遂に発売決定！VRMMORPG<ファンタジー・フロンティア>、異…

あらすじ...彼らはある島へと移り住むことに、そこはジャパリパーク"けものはいてものけものはいない"平和な場所である、そこでは一体何が待っているのか、これからの彼らの暮らしや如何…

　魔法社会の現代日本。ここでもSNSは多用されるし、当然バカッターと言われる社会問題なんかもあった。ただ一つ違うのはこの世界では若者たちはこぞって魔法学校に入るということだった。…

読んで字のごとし。 自主企画からの執筆。 連載一年を迎えた『ワールズエンド・カーニバルシティ』について解説した簡単なエッセイです。 ここから連載版に行くもよし、まずは読切版で…

2028年　国境なき医師団の一員として活動している青年外科医の佐藤幸太。 彼の心の底には誰にも知られていない、秘めた想いが眠っていた。 全ては平成最後の夏のあの日から始まった。…

女子高生・ヒノが目覚めたとき、そこは彼女の世界ではなかった。アイアス──七柱の神が造った剣と魔法の世界だったのだ。途方に暮れる彼女だが、その地で出会ったとある少女とともに、神が住…

あなたはあと数年で死にます。とは逆に、あなたはあと何百年も生きます。と告げられるとどう思いますか？きっとそれぞれ考えることがあるはずです。 少し未来を覗いてみましょう。ここには…

　毎日、砂浜に立ち、じっと海を眺めている老人と僕……彼がそこで待っているものとは……。 　題名からお察しの通り、かの名作古典『白鯨』に取材したヒューマンドラマ……みたいに偽装し…

――彼女は嘘をつく。 他人を傷つけないための、自分を汚す嘘。 ――彼も嘘をつく。 汚れた自分を隠すための、綺麗に見える嘘。 自分の心に反射した嘘をつき続けた先に、待っている世界…

今日もまた同じ1日のはじまり。 7月15日がループして5日目。高校3年生の男女5名は繰り返される15日を過ごしていた。 そんな彼女たちの前に、一人の転校生が現れたことで、平穏が終…

依頼者の望みをかなえる力を持つ義眼を与える義眼堂。しかし、その望みは思ったような形ではかなわない。そして一度義眼堂の義眼は一度装着したら死ぬまで外せない。 片目を失った者は元の世…

空に浮かぶ都市がある。 狼族が住む水流都市。巨人族が住む地流都市。猫族が住む風流都市。竜族が住む火流都市。 その中央にあるのが、人間を含んだ全種族が集まる中央都市、イングルジット…

関連する２つの物語、現在と過去。 あなたは、どちらから読みますか？ 【冬菇 (どんこ) 屋の耕太郎】 中古品店の主人が手に入れた品々から、甲府、京都、東京へと戦時中にマイクロフ…

終末の地にて、人はあらゆる興味を失ってしまった。 そんなある日の事。街の中心に聳える楼塔を目の前に、その朧げな美しさに心惹かれた一人の少女は、塔の最上階へと誘われるようにして足を…

遠い遠い日の約束を今も信じて待っているわたしは愚かなのかもしれない、でも。 星好きな「君」と交わしたただ一つの約束に縋って夜空を見上げ続ける彼女の独白です。 第11回月と星と夜…