年をとらない男性と、タイムワープを繰り返す女性が、かつて「天国に1番近い」と言われていた岩で出会うところからお話がスタートします。
主に男性の回顧話ですが、愛に溢れた優しさと懐かしむ気持ちが伝わってきます。
ただただ長い寿命に絶望気味だった主人公が、タイムワープをする彼女にあるものを託した結果、時間をかけてでも大切な人を探すと決めます。
時間はたっぷりすぎるほどあるから。
もちろん、相手には寿命があるのでタイムリミットがあることには変わりがないのですが、「とあるものを、タイムワープする彼女が渡す」ことで、探し人が彼の元へやってきてくれたらいいなと思います。
そして女性にとっても、ただただ理不尽にタイムワープを繰り返すだけじゃなくて、ひとつ目的ができたことが、良い方向に行くといいなとも思いました。