概要
あなたがいてくれたら、それでいい。
白い扉。いつも通り僕はこの病室の前に立つ。この病室の向こうにいるのは、星あかりという名前の女の子。僕を拾ってくれた女の子だ。僕に名前はなかったから、彼女がつけてくれた。僕の名前は、星みちる。あかりの「家族」だ。兄でも弟でもない。ましてや、双子でもない。でも、僕には「家族」が、まだわからない。
あかりは、魔法が使える。でもその魔法のせいで、この白い扉の病室で僕をいつも待っている。
「私、みちるがいてくれたらそれでいい。」
「そばにいて。」
「家族」なら、あかりに僕にできることは何なのか。みちるとあかり、2人が過ごした時間が、僕に教えてくれた「家族」の物語。
あかりは、魔法が使える。でもその魔法のせいで、この白い扉の病室で僕をいつも待っている。
「私、みちるがいてくれたらそれでいい。」
「そばにいて。」
「家族」なら、あかりに僕にできることは何なのか。みちるとあかり、2人が過ごした時間が、僕に教えてくれた「家族」の物語。