「私の心」を含む小説

　少しだけコミュニケーションに苦手意識を持っているだけの平凡な私が忘年会で考えていた、言葉のやり取りにまつわる姿勢を書き綴ってみました。 　特に大きな事件は無いけれど、そこら辺に…

　私はこの小さな病室や、陰鬱にだまり込む時計の音や、何よりもしっかりと絡めとる病の存在に慣れてしまった。 　目を覚ますたびに、常に同じ天井と、私の抜け殻のような体が私を待っている…

初めての投稿となりました『　ー居場所ー　』は。私自身が感じたもの、そして私自身が経験したものを綴らせていただきました。自分で過去を振り返って沢山の思いなどがよみがえりました。また…

　二村京子は、埼玉県の郊外に建てられた家で娘の千佳と暮らしていた。 　自宅で介護していた義母は一か月前に亡くなり、旦那は滅多に帰ってこない。 　娘を大切に思う京子であったが、千佳…

この話は１番最近我が子として迎えたチャオのお話です。 朝起きてから夜寝るまでずっと一緒のお話です。 野良猫達も私のようなうつ病患者もその日を生き抜くということが、とてつもなく難し…

目を覚ますと、白い壁の部屋にいた。 大きな窓を覗きこむと外は果てしない大海原だった。いったい誰が、何故、私をここに閉じ込めたのか。 私はこの白い牢獄から解放される日がくるのだろう…

ずっと連絡が取れなかった恋人が、女と二人きりで楽そうに話していた……！？ 浮気なの？ 私のことは捨てるの？ 私は出会った頃のこと、付き合い始めた頃のことを思い出しながら…

　もう少しで高校二年生となる皇空(すめらぎそら)は、バイトに明け暮れつつも平穏な春休みを過ごそうとしていた。 　そんな春休みの初め。マンションで一人暮らしをしていた空の隣の部屋に…

私には動物たちの声が聞こえる。 今日も救いを求めてやってきた動物たちの怪我や病気におまじないを掛けて治してあげる。 「痛いの痛いの飛んでゆけ」 おまじない１つで皆元気になるんだ。…

西しまこさんのリレー小説に影響されて、現在『野いちご』という小説投稿サイトで活動している『星の雫』(友達)さんとリレー小説を書いてみました！何も考えずに始めたので、行き当たりばっ…

　――夢を見ている。 　私が、大勢の人に囲まれて、笑っている夢。 　とても楽しい。 　お酒を飲んで――お酒は得意ではないけれども――食事もして。 　本当に、幸せな夢なのだ。 　ま…

私に触れるものはぶっ飛ばす。 そんなことをしていると、私の周りには誰もいなくなった……幼馴染みのトシロー以外には。 トシローは、私がそうなった理由を知っていて、なんとかしたいと…

私は夜空　凛 京都府内に住んでいるどこにでもいる30代のOL。 でも、私は人と違うところがあった。 それは私の心はからっぽだったことだ――。

　私が出会ったのは、本当に勝手な人だ。 　月明りで照らされた公園で、一匹の猫を抱えて困っていた私を助けてくれた人。 　本当に・・・。 　勝手に決めて、勝手に巻き込んで、勝手に・…

北里茜の元に連絡が届く。それは普通の、ただの飲みの誘いだった──送信主が、かつて恋人だった女の子であること以外は。 非公開にしていた短編を掲載しました。数年前のものです。

この世界は 皆は何処かしら欠損している。 私、彩木心無は心が欠損していく。 皆は治せるのに私は治せない。 神様もみんなも 私の敵だ。

虹色の髪を持つ子爵令嬢、パステル・ロイドは、色を見分けることができない。 パステルは人との関わりを拒否し、社交シーズンでも領地で少数の使用人とのんびり過ごしていた。 閉ざされた世…

実体験。きっと上手く伝わるようには書けていませんけれど私なりに。ひとりごとじみた文章です。 青春とまとめてしまうには苦しかった。どうしようもなく誰かのいちばんがほしかった。私の心…

その日、突然釣りをしに海へ行こうとパパが言い出した。夜明け前に出発すると街は不気味で、私の心には微かな不安が渦巻く…… 柴田恭太朗様の自主企画、【三題噺＃34】（「釣り」「フル…