「津波」を含む小説

2020年、誰も予期し得ない超巨大地震とそれに伴う津波により、地上は分厚い泥に覆われた。辛うじて生き残った人類は、泥中に新たな形態の文明を築き始める。その名は泥中都市パピプリオ。

　20XX年。世界の歴史が二十二世紀にはいろうとしたその年に、イースター島（ラパヌイ）に生じた大穴からは金塊・高級装飾品・グランドピアノなどあらゆる物品が噴き出す。最初こそ狂喜…

注意:この小説はフィクションですが、災害──特に地震や津波などの表現が含まれます。こういった表現に弱い方はお気を付け下さい。 また、当方は、東日本大震災にて亡くなられた皆様のご冥…

津波や地震にトラウマがある方はお控えください。 私の当時の体験や、テレビからの情報、被災した親戚の話を元にして、軽くではあるのですがその場面が出てきます。 先日の夜９時頃、長…

※この物語はフィクションです。直接的表現ではないですが、一部津波を連想させるシーンがあります。つらいなと感じたら直ぐに読むのをやめてください。お願いします。また、実際にいたわけ…

あの日から十年が経ちました。 私は沿岸部に住んでいる訳ではありません。大切な人を亡くしてもいません。だから、あの日の津波を語ることはできません。 ですから代わりに、まだ小学生だっ…

【KAC20212「走る」向け作品】 陸上部の後輩である紗良羅ちゃんは練習熱心な女の子。 彼女は、自分の夢をかなえるために今日も走り続けていた。 ※本作品はフィクションです。…

　主人公は長崎出身の２８歳、中村竜一。ヒロインは岩手出身の２６歳、佐々木真理。旅行代理店勤務の竜一がニュージーランドに赴任していたとき、仕事でオークランドを訪問した真理と出会う。…

魔女狩りの笛が鳴ると、腐肉のゾンビたちが荒波のように現れた。丑三つ時の現代日本で始まる魔境の戦い。一方、箒にまたがる少女魔女が出現する。司祭たちは魔法を使って魔法軍を救出しようと…

小沢勇哉はある日から、時が止まっていることに気付いた。 周りが動きを止めるその間、僕だけは違い動くことができる。 ただ、それだけ。 だから弱々しく臆病な僕はヒーローにはなれない。…

　東日本大震災を元にしたお話です。宮城県在住のいとこや、岩手県と福島県の方々のお話(教科書)から聞いた話からつくったので、少々違う点があるかもしれません。 　ご了承くださいぃぃ……

ネタバレあり 　 山の公園にポツンと立つクスノキの巨木に登ると一望できる海辺の小さな町に、二年の期限で両親の仕事の都合で引っ越してきた天使、カスミン。 　オレはお隣さんになったカ…

故人の技能、所謂スキルと呼ばれるものがこの世界にはある。異界から使者に対抗するべく攻撃スキルを持った者は出撃する。この主人公イグアスが持ったのは『槍使い』スキルはSからFまであり…

東日本大震災の津波で彼の失ったものは存在そのものだった。

「ちょうど500文字の作品」様への投稿作。誰が呼んだか、それは泥中都市パピプリオ。未定ですが、イメージが膨らめば続きを書こうかと思います。

温暖化の暴走した近未来、核融合は未だ実用化できておらず、人類の手には役に立たない魔法しかなかった。 海水面は上昇し防潮堤でかろうじて防いでいた。極地では陸氷の融解も極限に達し荷…

（あらすじ） 　妙見という神の本宮・千葉神社がある千葉市へ、３・１１大津波被災地の岩手県陸前高田市から、家族を失った少年が避難し、転校してきた。彼の名は千葉航（ワタル）。先祖の地…

亡き母が仕立てたウエディングドレスを自宅に飾り続ける娘。自分が建てた自慢の家で母を亡くした建設会社の社長。避難誘導中に殉職した警察官の息子を想う両親。棺代わりにミカン箱で幼児を火…

関東で暮らして20年になる私は、 引きこもりの兄に会いたくないという事情もあり 実家からすっかり足が遠のいていたのだが、 北海道新幹線の開業を機に、実に6年ぶりの帰省を思い立つ。…

雨季。濁流に飲まれた人々の御魂を喰らいに、大海から龍が流れを遡ってくる。 その時期を前にして、龍返しの折り媛に選ばれる陰陽博士として活動していた四季すみれは、龍の眷属を封じる人型…