概要
その境界が癒える日を待っている
2011年5月。三陸沿岸Z市。東京から写真収集のボランティアで訪問した僕こと山本。幸いにも津波被害を逃れた滝川家は、大広間を宿泊先としてボランティアに貸し出していた。
「みーんな失くなっちゃったもんね」
滝川のお母さんが漏らした言葉。どんなに笑顔で振る舞っていても、超えられない一線があることに僕は気付く。
※この作品には阪神淡路大震災、及び東日本大震災に関連する内容が含まれます。ご気分が悪くなる可能性がございますので、ご注意下さい。
※当作品は作者の体験を元にしていますが、登場人物や出来事は全てフィクションです。